【甲子園】一関学院、京都国際にサヨナラ勝ち…先発サブマリン・小野涼介が100キロ遅球で好投、背番号1寺尾皇汰が最後に決めた

スポーツ報知
アンダースローで京都国際打線を手玉に取った一関学院・小野涼

◆第104回全国高校野球選手権大会第1日 ▽1回戦 一関学院6×-5京都国際=延長11回=(6日・甲子園)

 1回戦で一関学院(岩手)が京都国際(京都)に延長11回の末、6―5でサヨナラ勝ち。2002年以来20年ぶりの夏1勝を挙げた。先発した背番号11の技巧派サブマリン・小野涼介(2年)が試合をつくり、背番号1・寺尾皇汰(2年)が威力ある直球を武器に逆転を許さず。打線も13安打中12本が単打と徹底し、相手のプロ注目左腕・森下瑠大(3年)を早々に打ち崩した。2回戦(12日)では明豊(大分)と対戦する。

 大きな拍手が沸き起こるアルプス席に向かい、一関学院の選手たちが笑顔で駆け出した。延長11回1死二塁で、途中出場の寺尾が中前適時打を放ってサヨナラ勝ち。実に20年ぶりに聖地に校歌が響き渡った。「どちらに転んでもおかしくない試合だと思いましたので、選手たちには絶対集中力を切らすな、絶対この試合をものにしよう、最後は気持ちだと声をかけました」と話した高橋滋監督(50)は、久しぶりの白星に「なかなか勝てないときも地域の方から激励をいただいていましたので、なんとか勝利を届けることができた。大きな1勝だと思います」と感謝の言葉を述べた。

 京都大会6試合で計56得点、チーム打率3割5分7厘の相手打線を、小野涼が手玉に取った。右下手から直球でも110キロ台後半、ときには100キロそこそこの“遅球”で7回まで1失点。終盤につかまり寺尾の救援をあおいだが、指揮官が「100点満点ですね。素晴らしい投球をしてくれたと思います」と話すほどの好投を見せた。「序盤はテンポよく投球できた。自分が点を取られたけどみんなが粘ってくれて勝てたのでうれしい気持ちです」と小野涼。5月に転向し、まだ3か月余りのアンダースローが勝利に貢献した。

 打線も持ち味を存分に発揮した。相手を2本上回る13安打を放ったが、そのうち長打は1本だけ。普段の練習から取り組んでいる、逆方向や低い打球を打つ意識が12本の単打につながった。1回に唯一の長打である三塁打を放つなど5打数3安打2打点、延長11回は先頭打者で右前打を放ちサヨナラのホームを踏んだ6番・一塁の小松大樹主将(3年)は「岩手大会からやってきた、つなぐ野球をやろうと話していた」。サヨナラ打の寺尾は初球からバスターの構えで4球目をたたき、「(バスターのほうが)低い打球を打ちやすいです」と振り返った。

 久々の勝利だが、チームの目標は8強だ。2回戦は明豊と対戦する。「次の試合に全力を出せるようにしっかりと調整したい」と高橋監督。久々の白星だけでは終わらせない。次もチーム一丸で戦い、何個も白星を積み重ねる。(有吉 広紀)

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