【甲子園】京都国際・森下瑠大3回4失点で散る「高校野球の一番いい舞台でやれたのは楽しかった」プロ志望届提出へ

スポーツ報知
試合後、森下瑠大(左から2人目)はサヨナラ適時打を浴びた松岡凜太朗(中)をなぐさめる(カメラ・岩田 大補)

◆第104回全国高校野球選手権大会第1日 ▽1回戦 一関学院6×-5京都国際=延長11回=(6日・甲子園)

 新型コロナウイルスの集団感染で今春センバツを辞退した京都国際は、一関学院(岩手)に延長11回でサヨナラ負けした。今秋ドラフト候補左腕の森下瑠大(りゅうだい、3年)が3回4失点で降板。最大4点差を追いついたものの、4強入りした昨夏に続く初戦突破はならなかった。

 京都国際のエース・森下は、笑顔で最後の夏を終えた。今春センバツは新型コロナウイルス集団感染で出場辞退となり、並々ならぬ思いで迎えた自身3度目の聖地。延長11回の死闘の末に一関学院にサヨナラ負けを喫した。近畿勢は昨年、6校とも初戦突破するなど今大会も上位候補と目されていたが一歩及ばず。それでも、「高校野球の一番いい舞台でやれたのは楽しかった」と表情は晴れやかだった。

 昨年の準決勝、智弁学園戦(8月28日)以来、343日ぶりの甲子園のマウンド。しかし、5月上旬に左肘を痛め、完治したのは7月上旬だった。状態は「70%くらい」でこの日も先発し、3回5安打4失点で降板(4回から右翼へ)。「自分が打たれて流れを悪くしてしまった」と唇をかんだ。

 7回終了時には4点差をつけられていたが、劣勢の中でも森下は聖地でのプレーを心から楽しんだ。マウンドでも打席でも笑顔を絶やさず。小牧憲継監督によると「本来、淡々と投げるタイプの子」というが、今夏の京都大会からプレー中に表情が出ることが増えた。

 きっかけはセンバツ出場辞退を経て「野球ができることは当たり前じゃない」ということに気づいたからだ。辞退が決まった開幕前日の3月17日。母・愛子さんは電話で「迎えに行こうか?」と聞いたが、左腕は「今日はいいわ」と答えた。その声は震えていたという。翌日、車で福知山市の自宅に向かう車中では「きつい…」とこぼし、無言の時間が続いた。17歳の高校球児にとっては残酷な経験だった。

 試合後、森下は自身の高校野球を「つらい時期も多かったが、こうやって3年生と下級生と野球ができてよかった」と振り返った。今後は、今秋ドラフトに向けてプロ志望届を提出予定。この悔しさを次のステージでぶつけるつもりだ。(南 樹広)

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×