【甲子園】国学院栃木・盛永智也が完投、元巨人・クロマティ斬り腕が夏1勝導いた

スポーツ報知
先発した国学院栃木・盛永智也(カメラ・岩田 大補)

◆第104回全国高校野球選手権大会第1日  ▽1回戦  国学院栃木10─ 3日大三島(9日・甲子園)

 3年ぶりに一般の観客が入場し、夏の甲子園が開幕した。開幕戦に登場した国学院栃木は、2年生エースの盛永智也投手が投打で活躍。逆転で日大三島(静岡)を破り、夏初白星をつかんだ。

 盛永が甲子園のマウンドに仁王立ちした。7点リードの9回。圧巻の3者連続三振で試合を終わらせ、1万8000人の視線を一身に浴びた。「前半はインコースへ投げるのにビビってましたけど、後半はビビらずに投げられたと思います」。7安打3失点、146球の力投で完投勝利。国学院栃木に夏初星をもたらした。

 緊張していた試合前。始球式を務めた斎藤佑樹氏(34)から「頑張ってください」と激励の言葉を掛けられ、「勇気をもらいました」と闘争心に火がついた。2回に1点を先制されると、4回にも3本の長打を浴びて2点を献上。3点ビハインドの展開をつくってしまったが、動揺はなかった。直後の攻撃で自ら右前適時打を放つなど、打線がつながって同点。右腕も援護に応えて6回からゲームセットまで無安打投球を続けた。柄目直人監督(39)は「本当に彼の心の強さ、技術の高さを感じました」と背番号1を褒めたたえた。

 小山城南中の軟式野球部時代に最速144キロをマークした盛永は“怪物中学生”として注目を集め、3年時にはTBS系「炎の体育会TV」に出演した。その番組の中で、元巨人のウォーレン・クロマティ氏(68)を打ち取った。国学院栃木では1年秋からエース番号を背負い、今夏は準決勝の作新学院戦で160球の熱投。栃木大会10連覇中の絶対的な王者を倒し、37年ぶりの頂点に導いた。

 8月1日の誕生日に主将の平井悠馬からミルクレープをプレゼントされ、感謝しながら頬張ったという17歳。まだあどけなさは残るが、負けん気の強さはチームの誰もが認めるところだ。右腕は「今日みたいに甘いところにいったらヒットではなく、ホームランになると思うので。1球1球しっかり投げていきたいです」と第8日に控える昨夏王者・智弁和歌山戦を見据えた。(中野 雄太)

 ◆盛永 智也(もりなが・ともや)2005年8月1日、栃木・小山市生まれ。17歳。小山城南小1年から小山城南クラブで野球を始め、小山城南中では軟式野球部に所属。国学院栃木では1年秋から背番号1。50メートル走6秒5。最速144キロ。球種はカーブ、スライダー、ツーシーム。180センチ、80キロ。右投右打。

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