豊嶋亮太がWBOアジアP王座V2 「もう一つ上を目指せるよう自分を作っていく」

スポーツ報知
3R、豊嶋亮太(左)の左がアダム・ディウ・アブドゥルハミドのボディを捉える

◆プロボクシング 報知新聞社後援第615回ダイナミックグローブ ▽WBOアジアパシフィック・ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・豊嶋亮太 (5回TKO) 挑戦者アダム・ディウ・アブドゥルハミド●(8月6日、東京・後楽園ホール)

 東洋太平洋&WBOアジアパシフィック(P)のウエルター級2冠王者・豊嶋亮太(帝拳)が5回TKO勝ちで、WBOアジアP王座の2度目の防衛に成功した。挑戦者で同級10位のアダム・ディウ・アブドゥルハミド(フィリピン)と対戦した豊嶋は5回、左フックで相手を崩すとパンチをまとめたところでレフェリーが試合を止めた。

 戦績は豊嶋が16勝(10KO)2敗1分け、アブドゥルハミドが17勝(9KO)11敗。

 試合のなかった8か月は、豊嶋が成長する期間だった。ジャブで距離を測りながら、左ボディー、左右フックとパンチを上下に打ちわけた。相手は距離を詰めてくるが、豊嶋のプレッシャーに何度も腰を曲げた。5回途中、アブドゥルハミドがドクターの診察を受けた。豊嶋のパンチを受け続け、右目付近から右耳を内出血してしまったのだ。試合は再開したが、豊嶋の左フックが当たると、挑戦者はよろめくように後ずさり。なおもパンチを左、右と打ち込んだところで危険を察したレフェリーが試合をストップ。豊嶋のV2が決まった。

 前WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)らが見守る中での防衛戦。豊嶋は「気持ちが空回りして、反省している。内容問われると言いながら、距離間隔の調整ができないなど、チャンピオンとしてどうなのかという試合をしてしまった」と反省の弁。それでも「久しぶりに海外の選手と闘えていい経験をさせてもらった」と話した。カルロス・トレーナーは「いいスパーリングをしてきたし、強くなっている。今年初めての試合で力んだのは仕方ないよ。試合をドンドンやっていけばいい」と目を細めた。

 26歳の王者は昨年1月、タイトル初挑戦で東洋太平洋王座を獲得。5月にWBOアジアP王者・別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)との統一戦を制し、地域王座2冠を獲得した。12月には2つのベルトを守った。

 今年は食事のとり方を工夫し、万全なウェートコントロールを進めてきたが、4月に行われた日本ボクシング史上空前のビッグマッチ、村田諒太―ゴロフキン(カザフスタン)の世界ミドル級統一戦を見て、王者としての自覚がさらに強くなった。「本物と本物のぶつかり合いというか、本当のボクシングを見れたと思った。ずっと手に汗握るというか、力が入っていました。自分もこういう場所で戦いたい、そういうところを目指したいと思った。そこ(世界)を目指していくという気持ちを出していかないといけないと思いました」。闘志はさらに高まった。

 「自分の夢を他人が応援してくれる人生を送れる人は、そんなにいない」と感謝した豊嶋は「もう一つ上を目指せるよう、しっかり自分を作っていきたい」と意欲を示した。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×