【巨人】堀田賢慎4か月ぶり「2勝目をやっと取れたのでうれしい」ヤクルト・村上宗隆を3打数無安打に抑え自己最長7回1失点

スポーツ報知
2勝目を挙げ笑顔でピースをする堀田賢慎(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト5―9巨人(5日・神宮)

 巨人の堀田賢慎投手(21)が首位・ヤクルト相手に自己最長となる7回2安打1失点の快投で、3月31日以来、約4か月ぶりの2勝目を挙げた。主砲・村上を3打数無安打1三振と完璧に封じ、流れを呼び込んだ。チームは2回に大城卓三捕手(29)の9号2ランで先制。さらにグレゴリー・ポランコ外野手(30)の2発を含む4安打3打点など、13安打で9得点。コロナ禍による活動停止明けでは初、約1か月ぶりとなる連勝を飾り、4位に浮上した。

 堀田の表情には、余裕すらあった。首位を走るヤクルト打線を、3年目の若武者がねじ伏せた。7点リードの7回2死。オスナを簡単に追い込み、最後は鋭く沈むフォークで空振り三振。この日100球目で自己最長の7回を投げ切った。2安打1失点の快投で、プロ初登板初勝利を挙げた3月31日の同戦(神宮)以来の2勝目。コロナ禍で幸いにも陰性で巡ってきたチャンスを生かし「初勝利から勝利をつなげることができなかったので、2勝目をやっと取れたのですごいうれしい」と喜んだ。

 4か月前の自分を上回る投球だった。初勝利時は右肘手術明けということもあり最速は147キロだったが、この日は151キロ。本塁打、打点でリーグトップを走る村上に対しては、2回先頭では外角低めの147キロで空振り三振を奪うと、強気に攻め続け3打数無安打1三振に封じた。2回に1点は失ったが、その後1死満塁で迎えた小川から17人連続でアウトに仕留めた。「長いイニングを投げ切れたというのは、これからの自信にもなってくる」と胸を張った。

 プロ初登板初勝利と華々しいスタートを切ったが、その後は4試合続けて5回持たずに降板が続いた。直球とチェンジアップ、そこにスライダーを交えるスタイルで苦戦する中、エース・菅野からはっきりと言われた。「真っすぐとチェンジアップだけでは厳しい」。新たな武器を見つける必要があった。

 試行錯誤の末、130キロ台後半で鋭く落ちるフォークに活路を見いだした。高校時代にも投げていた球種だったが、右肘手術後は負担を考慮して封印していた。しかし「どのタイミングで使っていこうかと迷っていた時期があったが、結果が出ていなかったので思いきって使ってみよう」と、この日、1軍戦で初めて解禁。チェンジアップに比べて直球に近い球筋から鋭く落ちるフォークは効果絶大で、二回り目以降は110キロ台のカーブも交えて手玉に取った。

 チームがコロナ禍に苦しむ中、4日に勝利を挙げた山崎伊に続いて2日連続で若手投手がチームを救った。1か月ぶりの連勝の立役者に対し、原監督は「次がとても大事でしょうね」と期待を込めた。「昨日、伊織さんがすごくいい投球をしてくれた。明日は自分の番だと思って、いい感じで試合に入れたので良かった」と堀田。若武者2人がもたらした上昇気流が、チームを勢いに乗せていく。(小島 和之)

 ◆掛布雅之Point

 村上のインコースに直球を投げ込んで右飛に抑えた。この6回の1球が、堀田の攻める気持ちを象徴していた。日本の4番とも言える強打者に攻めて勝ったことで、流れを引き寄せ、直後の7回の大量5点も生んだ。

 フォークも良かった。中盤以降はカーブで緩急もつけ、打者に狙いを絞りにくくさせた。何より、それらの変化球も、腕の振りが緩まなかった。攻める気持ちを持ち続けたことが、勝利の要因だ。

 前日の山崎伊の勝利に、堀田は、負けられない、と刺激を受けただろう。若い選手が貪欲にチャンスをモノにしたことは、競争を激しくし、チームのムードも高める。(スポーツ報知評論家・掛布雅之)

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