今春センバツを新型コロナ集団感染で辞退した京都国際が6日、一関学院(岩手)との初戦に臨む。今秋ドラフト候補左腕・森下瑠大(りゅうだい、3年)は「ピッチングでもバッティングでも暴れ回りたい」と春の悔しさをぶつけるつもりだ。
年始にはグラブに「家族に恩返し」と刺しゅうを入れ、感謝を甲子園でのプレーで伝えようとしたが、不運な形で出場かなわず。さらに、左肘付近の炎症という困難も立ちはだかった。それでも気持ちを切らさず、今夏の京都大会では4番打者として3本塁打を含む12安打13打点の活躍。投げても龍谷大平安との決勝(27日)では先発し、6回1失点と状態を上げている。
2年春に初めて甲子園のマウンドに立ち、同夏に4強入り。「日本一を取るためにずっと準備をしてきた。常に最後だと分かっているので、後悔のないようにやりたい」。高校生活最後の夏、頂点目指して完全燃焼する。(南 樹広)