張本智和、美和兄妹ペア 初陣で4強入り…中国ペアにストレート勝利

スポーツ報知
張本智和と美和

◆卓球 WTTコンテンダー・チュニス 第4日(4日、チュニジア・チュニス)

 混合ダブルスで公式戦初結成の張本兄妹ペアが、2戦連続ストレート勝ちで4強に進んだ。21年東京五輪男子代表の兄・智和(19)=IMG=と、妹・美和(14)=木下アカデミー=の張本組は、3日の1回戦でクルマンガリエフ、アカシェワ(カザフスタン)組を下すと、4日の準々決勝で林詩棟、クアイ・マン(中国)組を撃破。日本卓球界初のきょうだい出場を狙う24年パリ五輪へ、鮮烈デビューを果たした。

 ベールを脱いだばかりの張本兄妹ペアが快進撃を見せた。初陣となったカザフスタンペアとの1回戦で快勝すると、準々決勝は国際大会への出場を増やしている中国期待の若手ペアと対戦。兄・智和のサーブが随所で効き、妹・美和は相手の男子選手のボールにも対応し、打点の高い攻撃で得点につなげた。初戦は動きに硬さも見られ、兄が指示や声かけをしながら引っ張る場面も多かったが、着実に連携は向上。圧巻のストレートで4強に進み、笑顔でハイタッチを交わした。

 国内の試合も含め、公式戦で初めての兄妹ペア結成は兄の希望だった。男子ナショナルチームの田勢邦史監督は智和からエントリー前に「妹も(大会に)出るので組みたい」と連絡を受け、「悪いことではないなと思った」と明かした。妹にとっては世界のトップで戦う兄とプレーすることで学ぶものがあり、兄にとっては伸び盛りで上を目指す妹の姿から受ける刺激があると考えた。貴重な機会を通じ、「お互いにいい刺激になるだろうし、間違いなく2人の成長につながると思う」と期待した。

 パリ五輪は、兄妹で出場することを目標に掲げている。卓球の五輪代表は団体戦を含め、各国・地域に与えられる枠は男女とも最大3と狭き門。兄は日本協会独自の選考ポイント、現在4位の世界ランキングのいずれも国内トップだ。

 一方、妹は選考ポイントで9位タイ。世界ランク66位も9番手で、一層の飛躍が不可欠な状況だ。ただ、今年に入ってユースの大会と並行して多くの国際大会に出場し、実績ある海外選手や若手の中国選手を次々と破るなど成長ぶりは目を見張る。五輪の混合ダブルスは団体代表の3人から選ばれる。今大会を弾みに、残り1年半の選考レースを勝ち抜くことができれば、五輪の舞台で兄妹ペアが実現する可能性は十分ある。

 ◆パリ五輪への道 日本卓球協会は24年1月までの2年間で世界選手権や国内選考会、Tリーグなどに独自の選考ポイントを付与し、上位2人をシングルス代表に選出する方針。団体戦の3人目はダブルスの相性も考慮して強化本部で推薦し、混合ダブルスは6人から選ぶ。一方、国際卓球連盟(ITTF)は7月、シングルスの出場資格は世界ランク上位2人が獲得すると発表。独自選考を目指す日本協会はITTFなどに問い合わせ、正式な回答を待っている。

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