スポーツ報知紙面で2016年から大好評連載中のコラム、仙道学編集委員による「仙ペン」が、WEBに登場いたしました! 時に叱咤(しった)あり、激励あり、涙に笑いと、巨人の「今」をあらゆる角度から分析します。また、仙ペンのピンチヒッター・星野和明編集委員渾身の「星一筆」も随時掲載します!

【仙ペン】82年前のメモリアル

6回1死、右中間にソロ本塁打を放ちナインとタッチをする吉川尚輝(カメラ・中島 傑)
6回1死、右中間にソロ本塁打を放ちナインとタッチをする吉川尚輝(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ 巨人1―2阪神(3日・東京ドーム)

 ヤクルトの村上が「5打席連続本塁打」という離れ業を演じたけど、忘れちゃいけない。今季のトレンドは「投高打低」である。

 完全試合を含め、ここまで4投手がノーヒットノーランを達成。もしも5人目が誕生すれば、1940年以来の最多タイ記録になるそうだ。

 あの時も世界はきな臭かった。いや、さすがに生まれてないです。物資不足ゆえの粗悪な使用球(湿気を吸って飛ばない)が投手に幸いし打者には災いとなった…と先輩の蛭間記者は言っている。

 さて82年前に快挙を記録した5人の投手だが、特筆したいのは我らが初代エースの沢村栄治…というのはもちろんだけど、阪神の三輪八郎という選手をご存じですか?

 この人は必ず試験に出ます。なぜなら巨人が初めてノーノーを食らった投手だもの。満州は大連で行われた試合。1940年8月3日のことです。うわあ、ちょうど82周年じゃないか。

 そんなわけで嫌な予感しかありません。阪神の先発は2試合連続で巨人を完封中の伊藤将。3試合連続なら球団初だけど、今の巨人打線なら完封だけじゃすまないかも。

 どうしたって三輪さんの快投がダブる。おまけに他球場では無安打無得点コンビの朗希と東浜が投げているし…とビビッていたら取り越し苦労でした。

 2回に岡本和さんが早々と安打をマーク。まだ病み上がりのチームなんだ。ノーノーされなかっただけでも上等…なワケがない。

 でも本音を言わせてもらえば、完封されなかったのが不思議なくらい。伊藤将を打ち崩すイメージが全く湧かない。勝つなら完封返しの一択か。

 一矢報いてくれた吉川は偉かった。ずっと故障につきまとわれ続けたガラスの天才。体が丈夫という印象はなかったのに、嵐のような集団感染をくぐり抜けるとは。とんでもない免疫番長だったんですね。

 これで首位とは15ゲーム差。ため息も出ない。だけど、こんなご時世にもかかわらずペナントレースが続いていることに感謝しないと。先ほどの三輪さん。沢村さんと同じく戦火に消えている。そのことを考えるとなおさらです。

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