【女子高校野球】監督、球場整備に塁審…女性が役割を全うして女子選手を支える…担当記者が見た

スポーツ報知
優勝して、喜ぶ横浜隼人ナイン(カメラ・義村 治子)

◆第26回全国高校女子硬式野球選手権大会▽決勝 横浜隼人4-3開志学園=延長10回タイブレーク=(2日・甲子園)

 決勝が甲子園で行われ、横浜隼人(神奈川)が延長10回タイブレークの末、開志学園(新潟)を振り切り初優勝を飾った。スポーツ報知記者で京都外大西高の女子野球部に所属していた森脇瑠香記者が、女子野球を支える女性たちの姿を「見た」―。

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 優勝が決まった瞬間、選手はマウンドへ向かって走り出した。全日本女子硬式野球の元日本代表で横浜隼人の田村知佳監督(42)はその光景を目に焼きつけているようだった。「約束をかなえてくれて、ありがとう!」。甲子園で女性監督が優勝するのは初めてで、「女子野球を経験した選手が女子野球の指導者になってくれたら」と、野球を諦める女子の居場所を、今の選手に作ってほしいと願って臨んだ決勝でもあった。

 両チームから選手と監督が尊敬と信頼でつながっているのを強く感じた。田村監督は延長10回1死一、三塁でこの試合初めて、走者と打者の選手を呼んで声をかけた。選手は真剣に耳を傾けると笑顔で持ち場へ戻った。監督も「選手を信じてた」と勢いよく送り出した。その信頼関係は開志学園の柏倉悠起奈監督(25)も同じ。試合後、激闘の延長を戦い抜いた選手たちを見る2人の女性監督はどこか誇らしげに見えた。

 また、違う形で今大会を支えた女性たちがいた。甲子園球場の整備を担当する阪神園芸の中にはトンボを持ってグラウンドの土をならす石躍奈々さん(23)の姿があった。バッターボックスのラインを丁寧に引き、選手たちの雄姿を見届けた。さらに、女性が三塁塁審を務めるなど、それぞれが自身の役割を全うし、聖地で躍動する女子選手を後押しした。

 有観客にもなり、1プレーごとに起こる大きな拍手。ブラスバンドやチアが集まり、男子の甲子園さながらの応援歌が球場に響いた。女子野球では初めて見る景色だった。だが、選手を支える女性たちがなによりも印象に残った一日になった。(森脇 瑠香)

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