「甲子園に行きたい」女子が野球を続ける「壁」を低くした、2年目の甲子園決勝

スポーツ報知
憧れの甲子園で初優勝を決め、笑顔が弾けた横浜隼人ナイン(カメラ・義村 治子)

◆第26回全国高校女子硬式野球選手権大会▽決勝 横浜隼人4-3開志学園=延長10回タイブレーク=(2日・甲子園)

 女子高校野球選手権の決勝が2日、昨年に続き甲子園で行われ、横浜隼人(神奈川)が開志学園(新潟)を10回タイブレークの末破り初優勝した。史上初めての女性監督同士による全国大会決勝で、横浜隼人の田村知佳監督(42)は、甲子園初の女性優勝監督となった。

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 始めたきっかけがお兄ちゃんに連れられて…というのがほとんどの野球女子にとって、高校進学は大きい壁だ。昨年より9増えた49チーム参加と急速に広がりをみせる今大会だが、まだ女子野球部の無い県が14、全国3500を超える男子の参加校に比べれば選択肢は桁違いに少なく、中学卒業を機に野球を辞める選手は少なくない。

 そんな中、横浜隼人は今年、自宅通学が条件という環境ながら19人の新入生を迎え最多の部員49人となった。ある女子中学チームの監督は、ここ1~2年の卒団生で野球を続ける選手が増えており、それは甲子園という目標が出来たのも関係しているのではと明かす。

 女子高校野球の全国大会は3つあるが、昨年から今年にかけてそれぞれ決勝の舞台に東京ドーム(春)、甲子園(夏)、ナゴヤ球場(秋)が用意されることになった。その先に続くクラブチームには西武、阪神に続き巨人も女子チームを創設。これまで女子にはなかった甲子園やNPBユニホームでプレーする夢が一気に実現した。

 今年、何度も女子球児がうれしそうに口にしていた「甲子園に行きたい」の声。男子とは球速も飛距離も違うけれど、多くの関係者の努力と理解で用意された憧れの場が彼女たちの「野球を続けたい」思いを支え、女子野球を発展させる力になっているのは間違いない。(軍司 敦史)

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