【女子高校野球】初代胴上げ投手の巨人女子・島野愛友利が手記「女子の目指す舞台になってきた」

スポーツ報知
喜びを爆発させる横浜隼人ナイン(カメラ・谷口 健二)

◆第26回全国高校女子硬式野球選手権大会▽決勝 横浜隼人4-3開志学園=延長10回タイブレーク=(2日・甲子園)

 決勝が甲子園で行われ、横浜隼人(神奈川)が延長10回タイブレークの末、開志学園(新潟)を振り切り初優勝を飾った。初めて聖地で開催された昨年、神戸弘陵の一員として胴上げ投手となった巨人女子硬式野球チームの1期生・島野愛友利投手(18)がスポーツ報知に手記を寄せ、選手の奮闘をたたえた。

 * * *

 女子高校野球の決勝が2年連続で甲子園で行われました。1年前、甲子園で初めて行われてから1年がたちますが、2年連続というところで女子の目指す舞台になってきていて、女子の甲子園というのが確立されてきて、とてもうれしく思います。甲子園でプレーできると確定したとき、目指す場所をつくってもらえたというのは「高校球児」として特別な思いだったことを今でも覚えています。

 今年の決勝は、選手一人一人が甲子園でできる喜びを前面に出して戦っているのがすごく印象的でした。接戦の中で仲間に声をかける場面や、女性監督ということもあって、自分が高校時代ではなかったような監督と選手の距離感も見ていて新鮮でした。

 優勝した横浜隼人の選手たちはマウンドに集まる瞬間を目標にやってきたと思います。今後は2年生は最後の試合に向けて休んで、今後につなげてほしい。3年生のプレーは後輩たちに残すものがあったと思うので次の世代に頑張ってほしいという思いです。

 今回、母校である神戸弘陵はコロナウイルスの影響で出場を辞退しました。大会を最後までやりきれなかったというのは、悔いしかないはずです。それでもここまで至るのに次の世代に残していくものや、自分たちを成長させるものというのは必ずあったと思います。それに気づくのはまだ先になるかもしれませんが、ここまでやってきた自信や誇りというのは持って進んでほしいです。

 女子野球はまだまだ「女子でもこのぐらいできるんだ」ぐらいに思われるレベルです。最初はどんな形でも知ってもらって、女性特有の体のしなやかさなどを見てもらえるとうれしいです。女子野球の魅力をもっと広めるために私ができることは、全力で野球選手としてうまくなっていくということ。女の子が目指す場所というのを着々とつくっていくことをプレーヤーである以上はやり続けたいです。(島野 愛友利)

 ◆島野 愛友利(しまの・あゆり)2004年2月20日、大阪府生まれ。18歳。軟式の西ファイターズでは主将を務め、大淀ボーイズではエースとして18年のジャイアンツカップで優勝投手。神戸弘陵高では投手兼遊撃手。長兄・凌多さんは大阪桐蔭時代に16年のセンバツで、次兄・圭太さんは20年の交流試合で履正社(大阪)のメンバーとして、甲子園の土を踏んだ。右投左打。背番号89。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×