永島まなみ騎手の現在地 もう1人の師匠と、横山典弘騎手からの金言とは

スポーツ報知
永島まなみ騎手( 本人提供)

 2年目の永島まなみ騎手が着実に信頼を集めている。8月2日現在、JRAで7勝を挙げ、すでに昨年に並ぶ成績。7月2日は自身初の9鞍の依頼があり(1頭取り消し、最終的には8鞍)、7月23日には名門・藤原英昭厩舎から初めての依頼だったスエトニウスを、強気な騎乗で貴重な初勝利に導いた。今でも師匠の高橋康之調教師に木馬のチェックをしてもらったり、同厩舎で元騎手の橋本美純助手にレースでの助言をもらったりと日々、精進している。

 昨夏は北海道に9週間滞在したが、未勝利に終わった。まなみは「なかなかうまくいかない時期があって、新井田先生に電話して、お話を聞いてもらったりしていました。『もう1回自分を見つめ直せ』と言われて、切り替えられました」と、もう1人の師匠の存在を明かす。中学3年間、Jドリーマーズ(騎手の早期人材育成)に所属し、阪神競馬場で新井田氏に乗馬を教えてもらい、「ホントにお父さんみたいな先生です」と笑う。松山弘平騎手や、西村淳也騎手も指導を受け、例年なら数人生徒がいるが、「3年間まるっきり、私だけでした。できない自分が悔しくて何回も泣きましたが、先生方のおかげで精神的に強くなりました。私の事を思ってキツく言ってくれていたのが、改めて本当にありがたいです」と感謝する。

 今年に入り、横山典弘騎手と出会ったのも大きい。美浦所属の同騎手だが、昨秋から栗東に滞在し、今年の2月からは高橋康厩舎の馬に12回も騎乗(8月2日現在)。1800メートルでワンパンチ足りなかったプエルタデルソルを、同騎手の進言で1400メートルに投入すると(6月4日、東京競馬場)、鮮やかな勝利を挙げた。夏の小倉にも初めて腰を据えて参戦しており、「自厩舎に乗ってくださるので、お話を聞きやすくなりました。ホントに毎週アドバイスをいただいたり、トレセンでも『お話いいですか?』と言うと、すごく優しく教えてくださるのでありがたいです」と、「横山さん」と呼んで慕っている。

 まなみが騎乗し、前に行って2桁着順が続いたサムハンターに、横山典騎手が騎乗して5着にきたレースが印象に残っている。「後方で馬のリズムに合わせて集中させていました。ゲートは遅かったんですが、ずっと前に行っている馬なので、自分だったら焦らせて前に行かせていたと思います。『馬は1頭1頭違うから、まず周りをもっとよく見るのと、その馬がどういう感じで今までレースをしていて、実際に自分が乗った感覚で切り替えないと』という言葉をいただいて、もっと柔軟に、馬のリズムを大事にしないといけないと改めて考え方が変わりました」とワクワクした表情を見せる。

 もともとが負けず嫌い。小学6年間、学年全員(男女別)で走るマラソン大会があり、なかなか1位になれず悔しがったが、最後に6年生で1位を勝ち取った。「周りの方々にはおっとりしてるねと言っていただくことが多いんですが、あまり表には出ないですが、内面は負けたくないです」。今週も馬のリズムを第一に、それでいて強気な騎乗を見せてくれるはずだ。(中央競馬担当・玉木 宏征)

 ◆永島 まなみ(ながしま・まなみ) 2002年10月27日生まれ、兵庫県尼崎市出身。19歳。21年3月に栗東・高橋康之厩舎から騎手デビュー。JRA通算14勝(8月2日現在)。159・8センチ、45・4キロ。血液型はA。父は兵庫競馬の元騎手で調教師の永島太郎。4つ上に姉、2つ下に妹がいる。好きな歌手はSnow Man。好きな小倉グルメはもつ鍋。

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