【大学野球】日体大・矢沢宏太“三刀流”でアピール ドラ1候補ヒーローインタビューで「はじめまして」

スポーツ報知
7回から登板した矢沢(カメラ・中島 傑)

◆プロアマ記念試合 U―23NPB選抜8―6大学・社会人選抜(1日・神宮)

 野球伝来150年記念試合で、大学・社会人選抜の矢沢宏太(日体大4年)が“三刀流”で輝いた。7回からDHを解除し登板。1死から連続二塁打で1失点も、150キロ超の直球を武器に2奪三振。8回の打席では右翼線に2点打を放った。そのまま左翼の守備にも就き、就任後初采配となった侍ジャパン・栗山英樹監督(61)の前でアピールした。U―23NPB選抜では先発・根尾昂投手(22)=中日=が1回を3者凡退に抑える好投を見せた。

 わずか1イニングの投球、そしてひと振りだけでも、矢沢には見る者を魅了する力と技がある。初体験の神宮で「すごく雰囲気が良かったです」と、喜びを胸に躍動した。

 まず、投手としての出番は7回。初球から、この日最速の151キロをマークするなどエンジンを全開させ、7球続けて150キロ台を計測した。「打たれるまで、ストレートでいこうと思っていました」。1死から黒川、正木に連続二塁打を浴びて1点を失うと、すぐに気持ちを修正。続く長谷川、赤羽には決め球にスライダーを配して連続三振に切って取った。

 DH制を解除しての7番・投手。直後の8回1死二、三塁で打席に立つと、低めに落ちるボール気味の変化球を拾ってライト線へ運んだ。技ありの2点タイムリーに、一塁側の自軍ベンチからは「うまい!」と感嘆の声が。次打者の右前打で三塁を陥れ、走塁でも魅せた。「ヒットもそうですが、ベースランニングもうまくいきました」。二刀流ならではの意識の高さを示すと、その裏からはレフトの守備へ就いた。

 試合後のヒーローインタビューの冒頭で、「はじめまして。日本体育大学4年の矢沢宏太です」と初々しく自己紹介。そのあと、ファンに力強く宣言した。「どちらもまた、矢沢を見に行きたいと思っていただけるような魅力のある選手になりたいと思います」。二刀流だからではなく、両方ともドラフト1位に値するという評価を受けたい―。矢沢が一貫して目指す姿だ。

 侍ジャパンの栗山監督は、「いろいろなタイプの選手がプロ野球で活躍してほしいと思っているので、その片りんを皆が感じられたとしたら良かった」との評価にとどめたが、3月に予定されていた台湾戦でも代表入りしており、来春のWBCへと夢はつながる。野球伝来150年の記念試合で見せた投打での活躍は、自身が切り開く新たな時代を予感させるものだった。(浜木 俊介)

【矢沢宏太アラカルト】

 ▼生まれとサイズ 2000年8月2日、東京・町田市生まれ。22歳。173センチ、72キロ。左投左打。

 ▼球歴 6歳から野球を始め、忠生中では町田シニアに所属。藤嶺藤沢高では1年夏からベンチ入りし、同秋からエース。2年秋の県8強が最高。大学では1年春から外野手で出場し、同秋に投手デビュー。2年秋に外野、3年秋に投手でベストナイン。

 ▼球種&最速 スライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップ、フォーク。最速151キロ。

▼好きな選手 投手は中日・大野雄。野手はオリックス・吉田正、楽天・辰己。

 ▼走力も抜群 50メートル5秒8。6月の大学日本代表選考合宿では野手30人で50メートルを計測し、5秒98でトップ。

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