【広島】中日に痛恨3連敗で後半戦スタートも…秋山翔吾の加入で攻撃スタイルに見えた変化

スポーツ報知
1回無死一、三塁、秋山翔吾は先制となる左犠飛を放つ(カメラ・岩田 大補)

 勝率5割の2位タイで折り返した後半戦は、最下位・中日に本拠で10年ぶりとなる同一カード3連敗と苦しいスタート。いきなりの2戦連続零封負けから、3戦目は逆転での1点差負け。結果を見ると絶望的な3連敗だったが、3戦目に前半戦とは違う変化を感じる瞬間があった。

 7月31日の3戦目は、初回先頭の野間の右前打に菊池涼がエンドランで続き、無死一、三塁から3番・秋山の犠飛で1点を奪った。このときは菊池涼はタッチアップで二塁進塁する好走塁も見せた。追加点に結び付かなかったとはいえ、この一連の攻撃は今季ほとんど見ることがなかった足をふんだんに絡めた攻撃だった。

 今季チーム19盗塁は、12球団で断トツの最少だ。ただ、この試合では今季初の1試合3盗塁もマーク。一概に盗塁数だけで機動力は計れないとはいえ、足で苦境を打開しようという意図が明確に見えた一戦に、後半戦初戦の試合後に聞いた秋山の言葉が頭をよぎった。

 中日の19歳右腕・高橋宏に8回1死まで無安打という、あわやノーノーの屈辱を味わいかけた試合後、若手を含めたほとんどの選手が帰路についた後に秋山が姿を見せた。そこに野間と菊池涼の姿もあった。1、2、3番トリオだ。一体そんな遅くまで何を語り合っていたのか。さまざまな話題の中で、一番は「選手同士の意識の共有」だったようだ。

 「あのプレーはどうなのか、あのプレーは必要だった、とか。そういうことが共有できていれば、もっと盛り上がる。意思疎通が出来てくる。長くチームにいる人と、僕が今までやってきたことと違うこともある。それを擦り合わせていかないといけない。なるべく回数を重ねて、早い段階でいい形にもっていかないと。言っている間にシーズン終わっちゃう」

 首脳陣が戦略を立て、選手がプレーする。その試合の中で、投手と打者の個々の対戦の「繰り返し」ではなく「積み重ね」にするための“1、2、3番会談”の成果が早速、現れつつある。

 秋山が加入したことで、打線の変化はもう一つある。本塁打数の増加だ。前半戦終了まで、秋山が出場した13戦で試合数を超える15本を数えた。それ以外の82試合41本塁打(1試合平均0・5本)を考えると、違いは歴然。さまざまな面で“秋山効果”が見え隠れする。

 間もなく、新型コロナ陽性判定で離脱中のマクブルーム、そして6月上旬から下半身コンディション不良で離脱中の西川の2人も復帰する。戦力的にも厚みが増す打線は、楽しみでしかない。(広島担当・畑中 祐司)

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