山下良美主審、W杯初の女性審判として臨むカタール大会へ「判断スピードを上げていく」

小中学生を対象にしたトークショーを行い、「シュウペイポーズ」で記念撮影するサッカーのプロフェッショナルレフェリー・山下良美さん
小中学生を対象にしたトークショーを行い、「シュウペイポーズ」で記念撮影するサッカーのプロフェッショナルレフェリー・山下良美さん

 女性審判員では初めて日本サッカー協会とプロフェッショナルレフェリー契約を結んだ山下良美主審が1日、東京・文京区の日本サッカーミュージアムでトークショーを行った。

 小中学生約20人を前に審判の服装で登場。「マルかシュウペイ(バツ)か?」と、コミカルなジェスチャーで回答させる〇×クイズなどで楽しんだ。普段、レッドカードを胸ポケットとパンツの後ろポケットに2枚持ち、副審がオフサイド時など旗を揚げた時に振動で伝達される機器を身につけていることなどを紹介した。

 自身は東京学芸大学に在籍時、サッカー部の先輩に紹介されて審判に携わった経験をふまえ、「全然やりたくなかったけど、やってみることの大切さを感じてます。人生が変わった。とにかくやってみてほしい気持ちを伝えたいです」と子供たちに呼びかけた。

 この日、協会と正式にプロ契約(来年1月31日まで)を結んだばかりの山下さんは「とても良い1日目でうれしい。気持ちも引き締まりました」。これまではスポーツ施設で勤務しながら審判活動を行ってきたが、今後はプロとして技量向上に専念できる。

 19年の女子W杯、21年の東京五輪などで主審を務め、昨年5月には女性として初めてJリーグ公式戦で笛を吹いた。今年11月に開幕する男子のカタールW杯でも史上初の女性審判員6人の中に選ばれた。常に「女性初」と取り上げられ、背負うプレッシャーは大きいが「背負いたいと思ってる。私はそういう立場と自覚しているので、その責任を果たせるように努力していきたい」と決意を語った。

 6月にはカタールで行われたW杯の審判向けセミナーに参加。世界トップレベルの選手が集まる本大会に向け、「判断スピードは最近、特に意識している。めまぐるしく変わる展開でも自分の判断スピードを上げていければしっかり1つ1つ判定できる。とにかく、あのW杯の雰囲気を味わうのが楽しみでしょうがない」と待ち望んだ。

 ◆山下 良美(やました・よしみ)1986年2月20日、東京都生まれ。36歳。東京学芸大卒。2015年に国際サッカー連盟の国際審判員に登録。16、18年のU―17女子W杯に派遣され、19年の女子W杯で主審を務めた。21年にはJリーグ、今年4月にはACLで女性として初めて笛を吹いた。

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