「水曜どうでしょう」テーマソングの樋口了一、俳優に初挑戦 自身と同じくパーキンソン病を患う役

スポーツ報知
俳優に初挑戦する樋口了一

 人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」のテーマソング「1/6の夢旅人2002」で知られるシンガー・ソングライターの樋口了一が、映画「いまダンスをするのは誰だ?」(23年夏公開、古新舜監督)で、俳優初挑戦することが31日、発表された。主演を務め、映画と同名の主題歌も樋口が歌う。

 仕事一筋で家庭を顧みなかった主人公がある日、若年性パーキンソン病と診断され、ダンスを通じて生き方を見つめ直していく物語。樋口は09年頃から声が出しづらいといった体の不調を感じ始め、12年にパーキンソン病を公表。現在も闘病しながら音楽活動を続けている。

 初挑戦での大役に樋口は、「実は映画主題歌のお話を先に頂いていたのですが、主演の話を聞いた時は正直驚きました。歌のオファーであればいくらでも応えられるのですが、映画の出来を左右する主演というのはうれしくもあり、無理だろうという思いもありました」。同じ病気で悩む役どころに「撮影の中で僕自身の病気の症状も出るかもしれませんが、当事者だからわかることが伝えられたら」と意欲を語った。

 樋口を役者として主演に起用した古新舜監督は「パーキンソン病という難病と向き合いながら歌手活動をしている樋口さんの存在は気にかかっておりました。自分の運命を受け容れ、難病を勇気をもって自己開示し、音楽活動を果敢に挑戦し続けているお姿が、この映画のメッセージととてもシンクロしていることを感じ取りました」と期待を寄せた。

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