川崎、コロナで9人離脱 J初のGK3人ベンチ総力戦も敗れる…一部の浦和サポからは奮闘をたたえる拍手

スポーツ報知
川崎の控えメンバーを伝える埼玉スタジアムの大型スクリーン

◆明治安田生命J1リーグ ▽第23節 浦和3―1川崎(30日、埼玉スタジアム)

 コロナ禍で9人を欠き、リーグ史上初めてGK3人をベンチに入れるなど控え選手5人の総力戦となった昨季王者の川崎は、浦和に1―3で敗れた。消化試合は2試合少ないが、勝ち点差11の5位に後退した。首位の横浜Mはホームで2位の鹿島を2―0で下した。1―0の後半6分に日本代表MF岩田智輝(25)が昨季加入後の初得点。リーグ創設時から30年間唯一続く「オリジナル10」同士の戦いを制し、勝ち点差を8に広げた。

 満身創痍(そうい)の川崎は、奮闘むなしく浦和に敗れた。鬼木達監督(48)は「結果は残念なものになった」と悔しさをにじませた。28、29日の2日間でチーム内で9人が新型コロナウイルスの陽性判定を受け離脱。試合開催が危ぶまれたが、リーグ規定となる13人以上の登録が可能だったため、試合は“決行”された。

 しかし、ピッチでのやり繰りは困難を極めた。クラブは30人を選手登録しているがこの日は上限18人の試合エントリーを下回る16人の登録に。上限7人のベンチ入りメンバーは5人のみでGKが3人を占めた。控えフィールド選手が2人だけという異常事態となり、クラブはGK4人全員のフィールド選手用ユニホームを急遽そろえGK安藤、早坂はフィールド選手として出番に備えた。Jリーグによると、ベンチにGK3人がエントリーされたのは史上初めてのことだった。

 MF登録の瀬古と橘田が両サイドバックに入る急造布陣となり、開始4分で橘田が突破を許し先制点を献上。人数不足により、満足いく練習ができなかった影響を感じさせる試合展開となった。0―2の後半37分にFW家長が1点を返したが、反撃も及ばなかった。

 他クラブでは、管轄の保健所からチーム活動停止の指示があったとして、川崎よりも陽性者数が少ないながら、試合が中止となるケースもあった。しかし今回は同様の指示がなかったため、ルールにのっとり試合は行われた。試合後、ロッカールームに引き揚げる川崎イレブンに一部の浦和サポーターから奮闘をたたえる拍手が起きた。それでも日本代表DF谷口は「難しい状況だった」と準備面での難しさを明かしつつも「試合は別。詰めの甘さが出た」と言い訳しなかった。ここから中2~3日の連戦が4試合続く。3連覇を目指す王者が、思わぬ形で苦境に立たされている。(岡島 智哉)

 ◆川崎のコロナ陽性者経過

 ▽28日発表分 トップチーム関係者5人が陽性判定。5人全員が発熱の症状を訴える。1人が濃厚接触者として特定される。

 ▽29日発表分 トップチーム関係者4人が陽性判定。3人が発熱しており、残る1人も喉の痛み、せきの症状を訴えた。濃厚接触者はなし。

 ◆Jリーグ公式戦におけるGK/フィールド選手のユニホーム規定 Jリーグ規約の「ユニフォーム条項」第3条(4)において「それぞれのGKは、他の競技者、審判員と区別し得る服装を着用しなければならない」と明記。フィールド選手がGKに入る場合はGKユニホームを、GK選手がフィールドに入る場合はフィールド選手用のユニホームを着用する必要がある。

 ◆リーグ戦のベンチ入りメンバー規定と試合開催規定 トップチーム登録選手、二種登録選手、特別指定選手を合わせて13人以上(GKを必ず1人含む)をエントリーしなければならない。リーグ戦実施要項第13条第4項に定めるエントリー下限人数(13人)を満たさないチームがあることが明らかであるとチェアマンが判断したとき、試合を中止とする。

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