◆MF橋本拳人(28)=ウエスカ=15試合1得点
サッカー日本代表が4大会ぶり2度目の優勝を果たした東アジアE―1選手権。新戦力発掘が目的の今大会を取材した番記者が、イチ推し選手を紹介する。
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今大会で目に見える結果は残してはいないが、強く推したい。神戸在籍時のプレーも見て感じたボランチの長所は戦術理解度の高さだ。
試合中、記者席から橋本を見ていると「このタイミングでFWにパスが入ればチャンスになりそう」という場面で判断を誤ることなくボールを配球する。前線に上がる攻撃参加のタイミングも良く、先発した24日の中国戦ではセンターFW細谷との連係でゴールを脅かした。中盤の主力メンバーと一緒にピッチに入っても、短い時間で対応できるとみている。ボール奪取能力にも優れ、MF遠藤航に代わるアンカーが見つかっていない状況では代役として期待できる。
ロシアによるウクライナ侵攻を受けての国際サッカー連盟の特例措置で、今年3月にロシア1部ロストフから神戸に期限付きで加入。大会期間中の18日にスペイン2部ウエスカへの移籍が決定したが「選んでもらった期待に応えたい」と代表チーム残留を志願した。W杯への強い思いを胸に、2度目の欧州挑戦で猛アピールに出る。(種村 亮)
【橋本のライバル】
原口元気(31)=ウニオン・ベルリン=73試合11得点
柴崎岳(30)=レガネス=58試合3得点
板倉滉(25)=ボルシアMG=12試合1得点
※数字は年齢、成績はA代表