【京都】京都国際、センバツ辞退乗り越え甲子園! 今季初先発のエース森下瑠大が6回1失点&逆転2ラン

スポーツ報知
甲子園出場を決め、ライトからマウンドへ駆け出す京都国際・森下瑠大(右奥)(カメラ・朝田 秀司)

◆第104回全国高校野球選手権京都大会 ▽決勝 京都国際6―1龍谷大平安(27日・わかさスタジアム京都)

 京都では、今春センバツを新型コロナの集団感染で辞退した京都国際が2年連続2度目の出場を決めた。今秋ドラフト候補左腕の森下瑠大(りゅうだい、3年)が6回1失点に抑え、逆転2ランを含む2安打3打点と投打に活躍した。

 試合終了の瞬間、森下は右翼の守備位置から左手を掲げ、晴れやかな表情で駆け出した。マウンド上で泣き笑う仲間の歓喜の輪に飛び込んだ。「この夏に懸ける気持ちは、他のどのチームよりも上だった」。笑顔で、潤んだ瞳を光らせた。

 「4番・投手」で今夏初先発した。左肘不調で5月から登板を控え、25日の準決勝での救援復帰(3回1失点)から2戦目。この日は初回先頭弾を浴び、頬が緩んだ。「後悔のないように笑顔で終わろうと。負ける怖さはなかった」。6回まで毎回走者を出し、得点圏に背負う「30%」の出来でも気迫で1失点に封じた。

 バットでやり返した。4回無死一塁。右中間へ今夏3発目、高校通算21号の逆転2ラン。決勝点になった。7回にも左前適時打し、2安打3打点。今大会19打数12安打(打率6割3分2厘)13打点の打撃でも主役を担い、巨人・水野スカウト部長は「投げるセンスがいい。打撃はこの大会、言うことない」と高評価した。

 今春センバツをコロナ集団感染により、出場辞退。「何で自分たちが…」と戸惑った。同大会をテレビ観戦した小牧憲継監督(39)は「いろんな思いがこみ上げてきて泣いていた。今回の件で大人の無力さを感じた」と明かす。部員たちの体調不良も続いた。6月になっても、手首痛、膝痛、メンバー外では微熱が続いている生徒もいた。

 森下も左肘付近の炎症で、今春は登板1試合(3回1/3)と苦しんだが「ケガも実力」と切り替えた。課題の柔軟性を向上させるためにストレッチの負荷を上げ、以前の3倍近い時間を費やした。小牧監督は「彼の経験値と、野球に対する思いと心中した」と振り返る。

 センバツに代替出場して準優勝した近江(滋賀)とは6月の練習試合で親交を深めた。「俺は決めたから、勝って甲子園でやろうと伝えたい」と29日に決勝を迎えるプロ注目右腕の山田陽翔(3年)との大舞台での再戦を心待ちにする。昨夏4強入りに貢献した森下が、苦難を乗り越えて甲子園に帰ってくる。(宮崎 尚行)

 ◆森下 瑠大(もりした・りゅうだい)2004年9月19日、京都・福知山市生まれ。17歳。3歳から野球を始め、昭和小1年から「昭和GUTS」でプレー。南陵中ではボーイズリーグの「福知山ボーイズ」に所属。関西選抜も経験。京都国際では1年秋からベンチ入り。最速143キロで球種はスライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップ。179センチ、76キロ。左投左打。

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