「仮面ライダー女優」でもあった島田陽子さん「親しみの持てるお姉さん的な存在が欲しかった」が起用理由

スポーツ報知
仮面ライダーにも出演していた島田陽子さん

 女優の島田陽子さんが亡くなった。69歳。今の時代、早過ぎる死…と言えるだろう。報知を含め、スポーツ各紙が大きく取り上げているが、「国際女優」「魔性の女」などの見出しが並ぶ中、私にとっての島田さんは「仮面ライダー女優」だった。

 1971年4月にスタートした特撮番組「仮面ライダー」に、島田さんは「野原ひろみ」役で出演していた。「ライダー」は73年2月まで全98話が放送されたが、島田さんは、およそ三分の一の時点、第34話まで登場している(途中、出番がない回もあった)。島田さんだけでなく、山本リンダさん(役名・マリ)、中田喜子さん(役名・ヨッコ)なども物語を彩る存在として後々、登場したが、後年、彼女たちはファンから「ライダーガールズ」と呼ばれるようになった。

 2011年、スポーツ報知ではライダーの放送40周年を記念して、タブロイド版の「仮面ライダー40周年特別号」を発行した。本郷猛役の藤岡弘、一文字隼人役の佐々木剛さんをはじめ俳優陣、また、当時の制作陣をインタビューする機会を得たが、プロデューサーだった阿部征司さん(12年死去)の取材時に「ライダーガールズ」の起用意図をたずねた。

 島田さんに関しては、藤岡さんの事務所の推薦だったそうで、リンダさんはレコード会社の移籍にからみ仕事がなくなった時期で「ヒマよりはいいんじゃないの?」と声をかけたという。「いずれにしても『仮面ライダー』はね、子供たちが見る番組。その子供たちが、親しみの持てるお姉さん的な存在が欲しかったんですよ」阿部さんはこう教えてくれた。

 ただ、島田さんは女優として、リンダさんは歌手としての仕事がどんどん忙しくなり、「最後はいなくなっちゃった。『ユリ』役の沖わか子だけは番組の序盤から最後まで出続けてくれたけど、彼女は忙しくなかったからね」阿部さんが笑いながら話していたことを思い出す。リンダさんにも話を聞いたが、「ロケの合間に女の子だけで集まってね、和気あいあい。ファッションのこと、男の子のことなんかを話して、本当に楽しかった」こう教えてくれた。

 放送当時、幼稚園生だった私にとって、ひろみやマリは確かに憧れのお姉さんだった。特にひろみを演じた島田さんの可憐さは、放送から50年を過ぎた今でも忘れられない。40周年の際、島田さんを取材することは残念ながら叶わなわなかったが、ライダー当時の思い出を、ご本人から聞いてみたかった。(名取 広紀)

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