映画「砂の器」、米ドラマ「将軍 SHOGUN」などで知られる女優の島田陽子(しまだ・ようこ、本名・中村陽子=なかむら・ようこ)さんが25日午後0時57分、大腸がんによる多臓器不全のため、都内の病院で死去した。69歳だった。2019年から大腸がんの闘病中で、入退院を繰り返していた。今年6月に入院し、この日午前、容体が急変した。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、後日お別れの会を開催する予定。
「砂の器」で共演した俳優の森田健作(72)は「3年ほど前、砂の器関連のインタビューで、島田さんと『またお会いしましょうよ』と言ったのが最後になりました」と振り返った。「砂の器は島田さんが一番光り輝いていた時だと思う。まさしくはまり役だったね。あれは島田さんじゃないとだめ。清楚(せいそ)で、あんだけきれいな顔をして、あんだけさみしい顔をするのはあの人しかいないんじゃないか。本当かよ、しかし」と悼んだ。同作で島田さんは、犯人の愛人役だった。