スポーツ報知評論家の宮本和知氏(58)、村田真一氏(58)、高橋由伸氏(47)がこのほど、スペシャル対談を行った。開幕前に3人が優勝予想した巨人は、開幕ダッシュに成功しながらゴールデンウィーク以降失速。7月には未曽有のコロナ禍にも見舞われた。前半戦の誤算と後半戦での巻き返しのカギは何か。3人が徹底討論した。
* * *
宮本「この数字だと投手から野手には何も言えないよね…。防御率4・09は12球団最下位の数字なんですよ。中でも前半戦一番痛かったのは…中川(の不在)」
村田「前年の7、8、9回の投手が全員いないチームなんて普通ないよ」
宮本「例えば昨年勝ち頭の高橋優貴にしても、1番から6番まで全部ボールから入る試合があった。去年までは初球ストライク率を最大のテーマにしてやってきて四球を減らしたんですけど、今年またぶり返しちゃった。何とかしないと。佐々木朗希のように3球勝負で球数を減らして長いイニングを投げる。ボールから入ると、四球四球でガツン―というのが出てくる。4試合連続満塁ホームランも、全部四球が絡んでるじゃない?」
村田「朗希と比べちゃダメ(笑い)」
由伸「四球が毎回出ると守っている方は疲れますよね」
村田「投手では(菅野)智之がね。左打者に対してスライダーが曲がり切らず甘くなって長打、というのをよく見る。今までは詰まっていたのに」
宮本「スライダーの精度が落ちていると感じる。真ん中付近に抜けるよね」
村田「左の外からのスライダーを増やしてもいい。槙原も斎藤もそうだったよ」
由伸「見ていて、打者が実際に今の菅野を嫌がっていないと感じますね」
宮本「怖さがなくなっているのかもしれない」