◆第104回全国高校野球選手権大阪大会 ▽4回戦 大阪桐蔭6―0大阪(24日・万博)
センバツ王者・大阪桐蔭が大阪を破り、5回戦に進出した。
今秋ドラフト候補の松尾汐恩捕手(3年)は8回1死、相手右腕の2球目、高め直球を強振し、今大会1号となる左越えソロを放った。今大会、この日までの2試合で7打数1安打と振るわなかったが、「打った瞬間、行ったなと感じたのでしっかりイメージ通りのバッティングができた。この一本でしっかり次に向けて勢いに乗ってやっていきたいのが率直な感想です」と納得の表情を浮かべた。
修正力の高さが光った。この日も第3打席までは空振り三振、右飛、捕邪飛に終わっていた。「体が浮いていた部分があったので、下半身、重心を落とすことを意識しました」。第4打席で右前安打を放ってきっかけをつかむと、第5打席の高校通算33号ソロにつなげた。
この日は5球団のスカウトが視察。オリックスの早川チーフスカウトは「(打撃の)思い切りがいい。引っ張り傾向はあるけど、身体能力も高く、プロに入って伸びると思う」と評した。
この日は4番の丸山一喜一塁手(3年)にも今大会1号となる3ランが飛び出して、主軸がそろい踏み。今春センバツで史上最多の1大会11本塁打を放った大阪桐蔭打線の状態が上がってきた。