【宮城】今春の東北大会準V東北 準々決勝敗退 エース伊藤千浩「フルメンバーじゃなくて不完全燃焼」

先発した東北のエース・伊藤千浩(カメラ・内藤 菜月)
先発した東北のエース・伊藤千浩(カメラ・内藤 菜月)

◆第104回全国高校野球選手権宮城大会▽準々決勝 聖和学園13―1東北=7回コールド=(23日・石巻市民)

 今春の東北大会で準優勝を果たした東北が、聖和学園に13―1で敗戦。7回コールド負けを喫した。

 14日に行われた2回戦(石巻西戦)後に複数の部員が体調不良を訴え、新型コロナウイルス感染が判明。15日以降も15人以上の陽性が確認され、この日は柴田昌吾主将(3年)を含む12名のメンバー変更が行われた。

 15日以降はチームでの活動が制限され、選手は自主練習で調整。学校や高野連と連携を取り、準々決勝に臨み富沢清徳監督は「夏を目指す中でどんな状況でも頑張ろうと話した」と選手たちに声をかけたという。

 先発したエース・伊藤千浩投手(3年)は柴田の代わりにキャプテンを務めると監督に直談判。試合に出れなかった仲間に「次勝ってまた試合をしよう」と約束をして試合に臨んだが、直球が上ずり4回2/3を6安打5失点。「どんどん押していこうとしたが体力が付いてこなかった」と万全ではなかったと話し、「フルメンバーで戦えなくて不完全燃焼です」と後悔をにじませた。

 「感染者を出してしまったというのは監督の責任」と指揮官。懸命に戦った選手たちを「悪条件の中でも戦ってくれた子供たちを褒めたい」とたたえた。

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×