◆第104回全国高校野球選手権静岡大会▽4回戦 静清11―4常葉大菊川(22日・草薙)
プロ注目の148キロ右腕・安西叶翔(3年)ら140キロ超の投手4人を擁し、優勝候補に挙げられていた常葉大菊川が無念な形で夏を終えた。2回戦翌日にコロナ陽性者が発生し、この日までに学校判断で36人の寮生全員が濃厚接触者扱いに。発熱があった石岡諒哉監督(33)も不在で、症状がなく検査で陰性が確認された11人だけで挑んだが、開幕時のメンバーで残ったのは3人だけで苦しい戦いを強いられた。
6点を追う5回に4得点。出場できないメンバーから託された集合写真をベンチに置き、最後まで意地を見せた主将代行の松本晃充内野手(3年)は「絶対勝ってやるという気持ちだった。出られたことに感謝したい」と目を赤くした。