【神奈川】藤沢清流が延長サヨナラ負け、大型左腕・木島直哉が力尽きる

力投した藤沢清流・木島直哉投手(カメラ・宮内 孝太)
力投した藤沢清流・木島直哉投手(カメラ・宮内 孝太)

◆第104回全国高校野球選手権神奈川大会▽準々決勝 立花学園3X―2藤沢清流=延長11回(22日・横浜スタジアム)

 公立で唯一8強まで勝ち上がった藤沢清流が、力尽きた。最速135キロの左腕エース・木島直哉(3年)が延長11回に3四球で1死満塁のピンチを招き、最後は右中間へのタイムリーを浴びてサヨナラ負け。161球の力投報われず、身長185センチの大黒柱はひざから崩れ落ちた。

 完封勝ちした20日の5回戦(湘南学院)から中1日。疲労はあった。「真っすぐで押すより、変化球でかわしながら打たせて取ろうと」。7回に一発を食らって2―2のまま延長戦に。何度も勝ち越しのチャンスはあったが「決めきれなかった。自分たちの弱さが出た」。涙まじりに振り返った。

 それでも、春は創部初の4強進出。夏も続けて横浜スタジアムの舞台までたどり着いた。無失策の守備などチーム力に感謝しつつ、「公立校でここまで来られたのは財産だし、誇りに思う」。榎本正樹監督(34)からは「4年後、プロになって(ここに)帰ってこい」と声をかけられた。大学進学予定の左腕は、激闘の舞台をしっかりと目に焼き付けた。

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