安藤統男氏 阪神ベンチが浜地真澄をほったらかして逆転された

ベンチ前でうつむく矢野燿大監督(カメラ・渡辺 了文)
ベンチ前でうつむく矢野燿大監督(カメラ・渡辺 了文)

◆JERAセ・リーグ 広島5―3阪神(20日・マツダスタジアム)

 佐藤輝、近本のイージーエラーが阪神の直接的な敗因だが、継投に問題があった。浜地を早めに代えていれば、一気に逆転までされることはなかったのではないか。

 1死一塁で投入した時点で、矢野監督は7回のあと2アウトは浜地で、と考えていたのだろう。7月はずっと好投していたから、その期待はできる。だが、この日に限っては、調子が悪かった。2安打され、磯村の中飛を近本が落球。浜地の投球の状態と、ガックリした精神的状態を踏まえれば、左の代打・羽月を迎えて左腕の岩貞と交代だ。もっと言えば、ブルペンのコーチから、きょうの浜地は良くない、という報告があれば、長野の内野安打の後、小園の打席で交代しても良かった。

 ブルペンとのコミュニケーションを含め、状態の見極めが的確ではなかったと思う。言葉は悪いが、ベンチが浜地をほったらかしにした印象だ。(スポーツ報知評論家・安藤 統男)

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