◆サッカー 東アジアE―1選手権男子▽第1戦 日本6―0香港(19日・カシマ)
日本代表は格下の香港に6―0で完勝した。11月開幕のカタールW杯に向けた、国内組の貴重なアピールの場となる今大会初戦で、MF相馬勇紀、FW町野修斗、FW西村拓真がそれぞれ2得点ずつを挙げた。森保一監督は「チームとしては代表初招集の選手も多く、練習時間もなかった。選手たちがこの試合の中で成長しよう、チームのクオリティーを上げようということ、個々の力を発揮しながら、個々がチームメートとつながりを持つことをやってくれた」と振り返った。また、初招集の選手については「個々が自分の存在感をアピールすること、ただギラギラした気持ちを持ちながらプレーしてくれた」と奮闘を評価していた。
以下は採点&寸評
森保一監督【5・5】
新顔を次々テスト。相手レベル低く見極めはおあずけ
GK鈴木彩艶【5・5】
キックの音に異次元のパワー。ハイボール処理で周囲吹っ飛ばすパワフルさも魅力だが、細かいミスは要反省
DF山根視来【6・5】
さすが代表常連組。フリーなら2アシストぐらい余裕でしょ、と言わんばかり
DF大南拓磨【5・5】
元々はセンターバック、柏では右ウイングバックでプレーの大型DFは、右サイドバックで代表デビュー。解説した鹿児島実高の先輩・松井大輔氏のエールも受けつつ、前への意欲はみせた
DF谷口彰悟【5・5】
新顔多数の中で重鎮感にじむ。ピンチなく前半で交代
DF中谷進之介【5・5】
冷静に45分を過ごす。相手のレベル上がる次戦期待
DF畠中槙之輔【5・5】
攻め込まれるシーン少なく、アピール機会はほぼなし
DF杉岡大暉【5・0】
バランス見たか攻撃参加は控えめ。湘南の暴れん坊とはいかず
MF岩田智輝【6・0】
バランスをみながら攻撃参加。ゴール前にいつのまにか入り込む神出鬼没ぶりさも披露
MF水沼宏太【6・0】
遅咲きの代表デビュー、がつがつとは違う、アピールの仕方は経験のなせる技か。クロス精度、味方の生かし方もさすが
FW岩崎悠人【5・0】
京都橘高時代から、その才能は高く評価されてきた逸材が、回り道も経て代表デビュー。しかしスピード生かす場面少なく、次戦に期待
MF藤田譲瑠チマ【6・0】
次世代の“ポスト遠藤航”が堂々の代表デビュー。若いながらにパスのリズムで周囲をリードする頼もしさ披露
FW西村拓真【6・5】
好調マリノスをけん引するアタッカーは、デビュー戦で思い切りのいい左足ミドル含む2G。思わず利き足を確認も右利きでした
MF脇坂泰斗【5・5】
信頼の川崎ブランドらしい高い基本技術はさすが。ただ多士済々の中で生き残るには数字が必要か
FW町野修斗【6・5】
今シーズン、忍者のように突如頭角を現したストライカーが代表デビュー戦で2G。豪快ヘッドに大器の片りん
FW相馬勇紀【6・5】
東京五輪ではあの三笘をサブに追いやった男が、鮮やかFK含む2G1A。得意のドリブル以外でも結果
FW宮市亮【5・0】
大けが乗り越え、戦後最長となる3563日ぶりの代表復帰。しかし見せ場は少なく消化不良か
【注】採点は10点満点、平均は5・5