探究心の強さこそが 羽生結弦の素晴らしさ…盟友・無良崇人さんが見続けた「ユヅ」

スポーツ報知
会見で質問に答える羽生結弦(カメラ・矢口 亨)

 羽生結弦(27)=ANA=が、第一線から退くことを受け、14年四大陸選手権優勝で、長年、切磋琢磨(せっさたくま)し合ってきた無良崇人さん(31)が、競技者・羽生を振り返り、新たな挑戦に期待を寄せた。

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 まず、長年お疲れさまでした。「引退」という言葉を使わず、この会見を前に進んで行くための決意表明の場とした姿が、また彼らしいなと感じました。

 長きにわたり日本を、そして世界を引っ張り続けてきた偉大な選手。質の高い4回転、美しい演技、技術で、点数を更新し続けてきたプロセスがここで終わってしまうことは正直、寂しいですが、これからは彼自身が追い求めるスケーターとしての理想像を自由に出し続けることができる。また新たなステージで活躍する姿を見ることができると思うと、とても楽しみです。

 羽生選手の素晴らしさは、スケートの技術はもちろんですが、僕の中では「探究心」の強さだと思います。「こうなりたい」「こういう自分でいたい」という思いを具現化することは非常に難しいですが、彼は日本人で誰も成し遂げたことがなかった五輪王者に2度もたどり着き、そして4回転半にも挑戦している。言葉を形にできることが、羽生選手の一番の強みだと感じています。

 彼との一番の思い出は、2015年の国別対抗戦。「何歳まで競技ができるだろう…」と考え始めた頃に、ゆづと一緒にチームを組んで表彰台を狙った。互いに「絶対にやってやろうぜ!」と気持ちを高め、ゆづから刺激をもらい、その後の競技生活のモチベーションも高くなりました。僕が4回転トウループやサルコーに悩んでいると、いつも的確にアドバイスもくれました。思えば、すごくゆづに助けられてきたなと感謝しています。

 今後はプロのアスリートとして、4回転半にも挑戦していく羽生選手。僕も、このチャレンジを見続けられることがすごくうれしいです。競技会には出場せずも、その姿こそが、きっと多くの人の励みになっていくことでしょう。

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