京都競馬場、来年4月リニューアルへ順調 改修工事の進捗状況を現地取材

スポーツ報知
大規模な改修工事が進む京都競馬場(外回り3コーナーのパトロールタワーから)

 JRA京都競馬場(京都市)は2020年11月1日を最後に開催を休止し、2025年の「開設100周年記念事業」の一環として、現在はスタンドの建て替えなど大規模な改修工事が行われている。2023年4月のリニューアルに向け、作業はどこまで進んでいるのか。7月半ばに同競馬場を訪れ、現状を見てきた。

 工事はスタンド、馬場、厩舎地区の3つの工区で行われている。京都競馬場総務課の塩原圭樹課長補佐は「忙しい時は一日2000人が作業にあたっています。今のところ遅れもなく、順調です」と話す。工事中の区域に入ることはできなかったが、新スタンドの周りは何本ものクレーンが空高く伸び、重機がそこかしこで稼働していた。

 目玉となるのが、ゴール側のスタンド「グランドスワン」の改築だ。1980年にできた旧スタンドは昨年半ばに解体が完了。新スタンドは基礎工事を経て、鉄骨を立てる作業もほぼ終わっていた。着工が早かった1コーナー側はすでに上層階まで床ができ、ガラス張りとなる指定席部分は足場が組まれ、完成後の姿がイメージできる状態になっていた。

 7階建てだったスタンドは6階建てになるが、34メートルの高さは同じ。馬券購入のキャッシュレス化が進んで現金管理に必要な従事員が減り、バックヤードの面積を小さくすることが可能となった。同課長補佐は「各フロアの天井が高くなって、座席の間隔も広くなります。ゆったりした空間を感じてもらえるでしょう」と説明。23年3月の竣工後は各所でテストを繰り返し、ファンを迎える態勢を整える。

 JRAの10場で唯一円形だったパドックは他場と同じ、だ円形になる。2階部分は360度、どこからでも見られる構造に。出走馬の歩様が見やすくなるというメリットが期待できる。

 馬場に目を移すと、芝コース(約10万5000平方メートル)の路盤改修が終わり、鮮やかな緑のじゅうたんが敷き詰められていた。塩原さんは「芝は昨年に全体の4割を張りつけ、今年の7月中に残りの6割。来年3月までは養生期間となります」と説明。ダートコース(約4万2000平方メートル)は地中47センチまで掘り起こされ、余分な砂利などを取り除く作業が行われていた。

 厩舎地区は年内に竣工予定。馬の負担軽減につなげるため、空調やミスト設置の暑熱対策強化のほか、装鞍所と診療所の配置、馬運車の動線などが見直された。

 新スタンドパドック側の屋根のひさし部分には、京都の木材が使用されるという。「緑豊かな、自然と調和した競馬場になると思います」と塩原さん。来場者が記念写真を撮りたくなるような“映えスポット”の設置も検討されるとか。実際に現場まで足を運んでみて、9か月後の新装オープンがますます楽しみになった。(中央競馬担当・吉村 達)

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