羽生結弦 19日午後5時から「決意表明」 どんな逆境でも光を失わない瞳…矢口カメラマンが撮る

21年12月、全日本フィギュアスケート選手権の公式練習の直前、集中力を高める羽生結弦(カメラ・矢口 亨)
21年12月、全日本フィギュアスケート選手権の公式練習の直前、集中力を高める羽生結弦(カメラ・矢口 亨)

 フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(27)=ANA=が19日午後5時から都内のホテルで記者会見を開くと18日、マネジメント会社が発表した。発表資料には会見は「決意表明の場」と記されている。2月の北京五輪以降、進退については明言しておらず、自らの言葉で今後について語るとみられる。長年、羽生を取材してきた矢口亨カメラマンが注目の会見に寄せる思いをつづった。

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 人間は表現するために生きている。撮影の仕事を通じて、そう感じるようになった。どの分野でも、その挑戦がどんな結果になったとしても、人生を懸けて自分を表現している人は、私の目にはまぶしく映った。

 北京五輪男子フリー前日の公式練習を忘れることはないだろう。羽生はクワッドアクセルの練習で右足首を痛めた。出場が危ぶまれるけがの直後、靴ひもを結び直して練習に戻った彼の目は驚くほど透き通っていた。どんな逆境でも光を失わない瞳は、何より「羽生結弦」を表現していた。

 自分の理想に誠実で、常に高みを目指し続ける史上最高のスケーターがどんな決意を語ってくれるのか。羽生の言葉での表現に触れられるのは、カメラマンという立場を忘れるほど楽しい時間でもある。決意の先の物語も変わらず周囲を魅了するに違いない。私はこれからも進化を続ける「羽生結弦のフィギュアスケート」をしっかりレンズで捉えられるように、準備を重ねるだけだ。

 ◆204点!写真集29日発売

 スポーツ報知は、フィギュアスケート羽生結弦選手の昨季を振り返る写真集「羽生結弦 2021―2022」(撮影=東京本社編集局写真部・矢口亨、テキスト=同運動2部・高木恵)を今月29日に発売します。

 前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を追った羽生選手の挑戦の軌跡を、カバー、表紙、本文166ページを合わせた204点の写真で振り返ります。サイズは、前作同様に297ミリ×297ミリの正方形。定価3850円(税込み)です。

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