羽生結弦 19日午後5時から「決意表明」 自分の言葉で伝えることを大切に…高木記者が見る

21年12月、全日本フィギュアスケート選手権の公式練習の直前、集中力を高める羽生結弦(カメラ・矢口 亨)
21年12月、全日本フィギュアスケート選手権の公式練習の直前、集中力を高める羽生結弦(カメラ・矢口 亨)

 フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(27)=ANA=が19日午後5時から都内のホテルで記者会見を開くと18日、マネジメント会社が発表した。発表資料には会見は「決意表明の場」と記されている。2月の北京五輪以降、進退については明言しておらず、自らの言葉で今後について語るとみられる。長年、羽生を取材してきた高木恵記者が注目の会見に寄せる思いをつづった。

 今月15日から毎日、明け方までGPシリーズのアサイン(エントリー)発表を追ってきた。そんななかでの突然の会見開催の一報に、心拍数が急上昇した。リリースには「羽生結弦による決意表明の場として記者会見を開催いたします」と記されていた。

 羽生がシーズン開幕前に会見を開く。2015年に担当になって以降、アイスショーでの囲み取材と公開練習を除いては初めてのことだ。羽生には世界中に多くのファンがいる。これまでも、自分の言葉で伝えることを大切にしてきた。今回も、自らの口で一語一句に思いを込めて語るだろう。羽生が公の場に出てきて、何かをしゃべる。そこには大きな意味がある。

 5月のアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」を取材した。羽生の滑りは表現者としてもまた、進化を遂げていた。取材対応はなかった。羽生の肉声を聞くのは、今年2月20日の北京五輪エキシビション以来149日ぶりとなる。

 北京で「(競技会かアイスショーか)フィールドは問わない」「これからも羽生結弦として、羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを大切にしながら極めていけたらいいなと思います」と口にした。「決意表明」の内容は、19日に明らかになる。何より尊重されるべきは、羽生の決断と言葉だ。

 ◆204点!写真集29日発売

 スポーツ報知は、フィギュアスケート羽生結弦選手の昨季を振り返る写真集「羽生結弦 2021―2022」(撮影=東京本社編集局写真部・矢口亨、テキスト=同運動2部・高木恵)を今月29日に発売します。

 前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を追った羽生選手の挑戦の軌跡を、カバー、表紙、本文166ページを合わせた204点の写真で振り返ります。サイズは、前作同様に297ミリ×297ミリの正方形。定価3850円(税込み)です。

 お買い求めくださるお客さまの地域を担当するYC(読売新聞販売店)か、各書店でお申し込みください。ショップ報知でも購入できます。お問い合わせは報知新聞社TEL03・6831・3333 出版部まで。報知新聞社

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×