マダイの入れ食いに大興奮―。釣りガールの小野瀬みらいが、茨城・大洗沖でマダイを狙った。大洗港の報知指定・昭栄丸の一つテンヤ船で釣り場へ。そこにはマダイ釣りのパラダイスが広がっていた。最初はアタリが分からず苦戦したが、中盤以降はテンヤを入れるたびにアタリがあり、マダイを連発。ほかにもカサゴや黒メバル、ハナダイが釣れ、「大洗沖はすごい」と大喜びだった。
◆序盤は苦戦も…
一つテンヤでのマダイ釣りは久しぶり。この連載では何度か経験はしているものの、覚えは早いが忘れるのも早い私としてはちょっと、いやかなり不安です。
私の父は北関東の出身。朝から飛び交う聞き慣れた茨城弁に癒やされながら、出船です。釣り場は大洗沖水深30メートル。まずは6号のテンヤで挑戦。色はグリーンゴールド。海の中で目立たせる作戦です。エビ餌を付けて投入。マダイは、落ちてくる餌にアタックしてくるので、アタリが分かりにくいんです。
道糸がリールから出ていくスピードの変化でアタリを見極めるのですが案の定、どれがアタリなのか分からない。テンヤが着底したら、2メートルほど上げてからゆっくり落とす。この誘いを繰り返していると、竿先にブルブルと振動が。ここでグイっと合わせてみますが、ハリ掛かりしません。
船首近くで釣っている常連さんは開始から数分で、すでにマダイ3尾。私はゼロ。そういう時は観察です。常連さんは、テンヤを軽く投げて広範囲を誘ったり、テンヤを上げる時にエビが跳ねるように3回しゃくったり…、フムフムなるほど。見よう見まねでやっていると、ようやく道糸が出て行くスピードの変化に気づきました。アタリかどうか分かりませんが、エイヤッと合わせると、ズンと重みを感じました。小気味いい引きとともに上がってきたのはマダイでした。本命を手にしたのは、釣り開始から約1時間後のこと。ずっとアタリがあったのはマダイだったんだなあ。
ここから快進撃が始まりました! 先ほどまでの不調がウソだったかのように釣れます。サイズとしては小ぶりが目立ちますが、400グラム級の食べ頃サイズも交じり、連続ヒット。午前7時頃には、足元の桶(おけ)はマダイでいっぱい。大盛り上がりです!
釣れるのはマダイだけではありません。底付近を丁寧に狙えばカサゴやムシガレイ、誘い上げると黒メバルが釣れました。特に多かったのはハナダイ。中には30センチを超す良型も。小野瀬茂船長は「夏はマダイよりハナダイのほうが脂が乗ってうまいんだ」と言います。マダイがたくさん釣れて、交じる魚もいろいろ。大洗沖って本当にすごい! ちなみに小野瀬は北関東に多い姓ですが、船長と私は親せきではありません。
一つテンヤの釣りは、釣り方はちょっと難しいけれど、タックルがシンプルなので初心者にオススメしたい釣りものの一つです。大洗沖ならいろいろな魚が釣れるので、はまること間違いなしですよ。(タレント)
◇めも マダイ釣りの近況、乗合船は大洗港昭栄丸(TEL029・267・5396)。乗合船は午前4時集合、集まり次第出船する。料金は餌、氷付きで1万2000円。港に駐車場あり。
このほか以下の船宿からも乗合船が出る。
▽一つテンヤ
平潟港第三隆栄丸(TEL0293・46・2133)
日立久慈港大さん弘漁丸(TEL0294・52・3504)
鹿島港植田丸(TEL0299・82・3773)
大原港松栄丸(TEL0470・62・0571)
▽コマセ釣り
西川名港竜一丸(TEL0470・29・0605)
洲崎港第2美吉丸(TEL090・7008・0802)
保田港弥生丸(TEL0470・55・0747)
腰越港孝太郎丸(TEL0467・31・1344)
茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)
早川港平安丸(TEL0465・22・0676)
真鶴港誠いち丸(TEL0465・68・2432)
古宇港吉田丸(TEL055・942・2565)