横浜FM・水沼宏太が同点弾「何とか雰囲気を変えてやろうと」E-1選手権代表選出最多7人クラブの”要”

水沼宏太
水沼宏太

◆明治安田生命J1リーグ ▽第22節 鳥栖2―2横浜FM(16日、駅スタ)

 首位の横浜FMは敵地で鳥栖と2―2で引き分けた。1―2の後半40分、途中出場の日本代表FW水沼宏太(32)が今季5得点目となる同点ゴールを挙げた。神戸は2位の鹿島と1―1で引き分け。神戸は日本代表に復帰したFW武藤嘉紀(30)が負傷交代。代わりに出場したFW大迫勇也(32)の3試合連続弾で先制したが、鹿島が終盤に追いついた。横浜FMと鹿島の勝ち点差は5で変わらず。

 頼れる男が、価値あるドローを引き寄せた。FW水沼は1―2の後半40分、DF松原の右クロスに倒れながら頭を合わせ、ネットを揺らした。「一番上(優勝)を目指す上では満足できない。ただチームを勝たせるだけにやらないといけなかった。何とか雰囲気を変えてやろうと」。1点を追う同28分から途中出場した水沼はキャプテンマークを巻き、「諦めるな!」と声をからし続けた。真骨頂のハードワークは誰一人最後まで怠らず。悔しさの残る2戦連続ドローだが、「気持ちの問題」と、粘り強く勝ち点1はもぎ取った。

 ハイプレス、ハイライン、ハイインテンシティ(強度)を誇る両者が激突。前半18分にFW仲川の獲得したPKを決めたFWレオセアラの得点ランク首位に並ぶ今季10ゴール目で先制するも、一時勝ち越しを許した。想定と違うシステムで挑む相手の圧に屈し、「共通意識が定まっていなかった」(DF岩田)と内容で上回ったとは言えない。その中でも昨季リーグ2位の9アシスト(今季は6)を記録した水沼の今シーズンの強さは、自らもゴール前へ飛び込むことだ。「(7試合ぶりの)途中出場で悔しかった」と、意地の今季5ゴール目で追いついた。

 19日に初戦を迎えるE―1選手権の日本代表メンバーには、横浜FMから最多7人が選出された。森保一日本代表監督も「内容的にも強度が高い。戦術的な戦いをしながら個のクオリティーを発揮している」と首位チームの戦力に期待。一貫したスタイルでリーグ最多48得点を奪っているが、DF小池龍は「クラブと代表の戦い方は違う」と前置きした上で「マリノスの選手は戦術理解度が高い」と胸を張った。それぞれが個々の持ち味を還元させ、代表定着を狙う。

 メンバー発表の際には、日本代表選手に向けて鳥栖サポーターからも温かい拍手が響いた。4年間在籍した「育ててもらった」クラブとの古巣対決だった水沼は、「間違いなくパワーになった。いろんなパワーが源になっている。一人一人が、責任持って戦えるところを見せていくことが大事。ここまで積み上げてきたものをピッチで表現するだけ」と初選出の代表へ意気込み。父・貴史氏との「親子2世代」出場もかかる。息をつく間もなく17日に活動が始まるが、代表の舞台でも堂々と強みをぶつけていく。(小口 瑞乃)

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