【兵庫】プロ注目最速145キロ右腕の飾磨工・岡植純平5失点敗退 「最後までやりきれた」次の目標はプロ

飾磨工のプロ注目右腕・岡植純平は、社に8回4安打5失点で敗れ、最後の夏を終えた
飾磨工のプロ注目右腕・岡植純平は、社に8回4安打5失点で敗れ、最後の夏を終えた

◆第104回全国高校野球選手権兵庫大会▽2回戦 社5―3飾磨工(13日・高砂)

 飾磨工のプロ注目の最速145キロ右腕、岡植純平(3年)は先発して8回4安打5失点の粘投もチームを勝利に導けなかった。最後までマウンドを守り切り171球の熱投を見せたが、昨秋の兵庫王者に跳ね返された。

 岡植は初回2死から2四死球を与えると、5番打者に先制の適時打を許した。なお2死一、三塁から一塁走者が二盗を仕掛けたところで、捕手の送球を岡植がカット。飛び出した三塁走者を挟殺プレーに持ち込もうとしたが、自身の三塁への悪送球でさらに1点を与えた。6回も2四球に2二塁打が絡んで3失点。4安打に封じながら12四死球が響き、勝利につなげられなかった。

 岡植は「初回2死からの四球が、もったいなかった。落ち着いて投げようと思ったが、挟殺でも焦りが出てズルズルいった。四死球が失点に絡んでしまったのが悔しい」と唇をかんだ。それでも、試合後に涙は見せず「最後まで、やりきれたのは良かった。最後にこんな、強い相手とできて楽しかった。負けたけど、投げ切らせてもらい、3年間やってきて良かったと思えた」と充実の表情で汗をぬぐった。

 池田信次監督は「彼(岡植)がチームの大黒柱。彼1人で行くと決めていた。相手は秋のチャンピオンで、いい選手がそろっている。手探りの所もあっただろうし、警戒して投げるから(四死球が)増えたと思う。でもランナーを出しながら、よく粘った。選手たちはよくやったと思う」とねぎらった。

 今後について、岡植は「プロを目指しているので、そこへ向けて頑張りたい」と即答。理想の投手にはオリックス・山本、ロッテ・佐々木朗の名前を挙げつつ、「立ち上がりの部分をもっと大事にして、変化球をもう少し磨いていければ」と夢に描くトップステージでの戦いへと目を向けた。

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