◆明治安田生命J2リーグ第26節 甲府3―1秋田(10日、JITリサイクルインクスタジアム)
J2甲府はホームで秋田と対戦し、3―1で快勝した。前半32分、MF長谷川元希(23)が右足で先制。後半11分には松本凪生(20)の直接FKをDF野沢陸(23)がヘディングで合わせてJリーグ初ゴールを決め、さらに同17分には松本が3点目を決めた。後半40分には1失点を許したが、連敗を「3」で止めた。
決勝弾を決めた野沢陸の胸の中には、これまでにセンターバックとして失点につながった自身のミスを取り返したいという思いがあった。「サッカー人生が変わるぐらいの意気込みで決めました。頭真っ白で気づいた時には走り出していた。ホームでのプロ初ゴール。すごく嬉しかったです」
前節の仙台戦では0―3で完敗しての3連敗。チームの雰囲気は最悪になりつつあった。吉田達磨監督(48)は「プロとしてあっちゃいけない試合をした後の試合。選手たちはリバウンドが大変だったと思う。(今日は)全員のかける声が戦いに行くという強い気持ちを感じた」と振り返った。
これで8勝9分け9敗。最大の目標のJ1昇格は厳しい状況だが、この快勝を浮上の転機としたいところだ。
(甲斐 毅彦)