◆東京女子プロレス「SUMMER SUN PRINCESS ’22」大会 ▽プリンセスタッグ選手権試合30分1本勝負 〇赤井沙希、荒井優希(24分28秒 ダブル新人賞→体固め)坂崎ユカ、瑞希●(9日、東京・大田区総合体育館、観衆1130人)
セミファイナルで、SKE48・荒井優希が赤井沙希と組んで、マジカルシュガーラビッツの坂崎ユカ、瑞希組が保持するプリンセスタッグ王座に初挑戦。難攻不落のマジラビの2人を下し、プリンセスタッグ王座初戴冠を果たした。
序盤、赤井組はダブル・ビッグブーツを瑞希に決めて好発進もその後はマジラビも猛反撃。荒井が捕まる場面が続いた。
それでも、赤井が坂崎に串刺し式ビッグブーツを決めるなど獅子奮迅の動きを見せると、荒井も瑞希にサソリ固めを決めて反撃。瑞希がフェースロックで荒井を絞り上げると、赤井は瑞希を三角絞めで絞め上げた。
20分過ぎ、マジラビが合体技を見せると、荒井が瑞希にフルネルソンバスター、赤井がブレーンバスターを繰り出した。坂崎のマジカルメリーゴーランドを赤井組が阻止すると、荒井が瑞希の背後からFinally(カカト落とし)を一閃。さらに坂崎にも蹴りを見舞うと、赤井が瑞希にケツァル・コアトルを見舞った。
最後は赤井と荒井がダブルの新人賞を瑞希に叩き込むと、赤井がカバーして3カウントを奪取。赤井組がマジラビから王座を奪い取った。
赤井は「マジラビは強いし、うちらが挑戦しても100回やって99回かなわなかったと思います。でも、私たちはタッグとして未熟かもしれないけど、優希ちゃんには可能性がめちゃめちゃある。100回中の1回を引き当てたのは、優希ちゃんの運の良さだったり引きだったり。私も引っ張っていくつもりでいたんですけど、優希ちゃんに支えられた部分もあります」と汗まみれの顔でニッコリ。
「次からが大変。追われる立場になるから。明日から追われる立場として、どんどんその先を走りましょう」と気を引き締めた。
プロレスデビュー後、初のベルト奪取となった荒井は「何度も苦しい場面もあったんですけど、赤井さんという素敵な先輩が近くにいてくれて、たくさん助けてくれて。今日は今までで一番の姿を見せられたんじゃないかと思います」と、こちらも満面の笑み。
「でも、ベルトを獲るところがゴールじゃないので、もっと成長して、東京女子の一人として、もっと引っ張っていけるよう頑張っていきたい。(ベルトの重みは)今まで守ってきた先輩たちの歴史も背負うって、そういう重みも感じるので。このベルトに恥をかかせない存在でありたいと思います」と話していた。
◆全成績
▽スペシャルシングルマッチ15分1本勝負
〇宮本もか(4分58秒 羅生門)長野じゅりあ●
▽タッグマッチ20分1本勝負
〇愛野ユキ、アジャコング、らく、原宿ぽむ(12分28秒 ヴィーナスDDT→エビ固め)ハイパーミサヲ、角田奈穂、猫はるな、鳥喰かや●
▽スペシャルシングルマッチ15分1本勝負
〇水波綾(11分53秒 ホットリミット→片エビ固め)渡辺未詩●
▽タッグマッチ20分1本勝負
〇志田光、乃蒼ヒカリ(13分32秒 荒鷲ドライバー→体固め)上福ゆき、桐生真弥●
▽タッグマッチ20分1本勝負
〇鈴芽、駿河メイ(14分21秒 リングアベル→体固め)里歩、遠藤有栖●
▽インターナショナル・プリンセス選手権試合30分1本勝負
〇アレックス・ウィンザー(13分22秒 GTF→エビ固め)伊藤麻希●
※ウィンザーが新王者に、伊藤は5度目の防衛に失敗
▽スペシャルシングルマッチ30分1本勝負
〇山下実優(13分39秒 首固め)サンダー・ロサ●
▽プリンセスタッグ選手権試合30分1本勝負
〇赤井沙希、荒井優希(24分28秒 ダブル新人賞→体固め)坂崎ユカ、瑞希●
※「令和のAA砲」赤井組が新王者、坂崎組は6度目の防衛に失敗
▽プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合30分1本勝負
〇中島翔子(19分23秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め)辰巳リカ●
※中島が4度目の防衛