安倍晋三元首相の搬送先の病院が会見「心臓の壁に大きな穴が開いていた」

スポーツ報知
銃撃された安倍晋三元首相の救命措置を担当した奈良県立医科大学付属病院の福島英賢教授

 奈良市内の路上で8日、街頭演説中に銃撃され、病院に搬送された安倍晋三元首相(67)が亡くなった。搬送先の奈良県立医科大学付属病で、救命措置を担当した救急医学・福島英賢教授が午後6時過ぎ、同病院内で会見した。

 以下は一問一答

 福島教授「12時20分に救命センターに搬送されまして、病院到着時は心肺停止状態。蘇生処置をいたしましたが残念ながら5時3分、お亡くなりになりました。けい部に2か所の銃創がありまして、心臓および大血管の損傷による心肺停止と考えられました。止血術、輸血を行ないましたけれども、残念ながら…という結果になった」

 ―2か所の銃創はどのあたり? 傷の深さは

 「(クビの前側、鎖骨より上の)真ん中のところと、少し右。距離的には5センチ離れていた。大きさは非常に小さいです。深さは心臓にまで到達するのか深さと理解していただきたいと思います」

 ―搬送時にもう厳しかったか

 「救急隊とドクターへリが接触した時点でも心肺停止状態だったと聞いております。銃創ということでかなり厳しい状態であるということが予測されました」

 ―どのような処置を具体的に行われていたのでしょうか?

 「胸部の止血術ですね。それから、大量の輸血です。輸血の量は100単位以上。ミリリットル計算がちょっと今、できません。100単位以上とご回答させていただきます」

 ―ご家族様への報告は

 「はい、こちらでしました。私がお伝えしたのは病状とその結果のみです」

 ―銃弾が体内に残っていたんでしょうか

 「手術しているときに弾丸は確認できませんでした。どちらが致命傷かはちょっと分かりかねます。分かっているのは銃創が2つあったということだけ。頸部から心臓大血管にたどり着き、損傷したために出血をされた。頸部から(球が)そっち方向に向いていた。基本的には出血する所を探しに行かないといけませんので、大きく開胸しての止血術という表現になる」

 死因は失血死?

 「はい。心臓の傷は大きなものがありました。心臓の壁に大きな穴が開いていた。銃創とは基本的には入り口よりも、大きな傷を作るものだというふうに理解してます」

 ―貫通した、反対側の傷は

 「一つだけ左の肩の前に別の傷があって、そこが射出口と言われるところなんじゃないかというふうに考えています」

 ―ご家族が到着した時には、5時3分は過ぎ、もうなくなっていたのか

 「あの、救急隊接触時から、ずっと心肺停止状態でありました」

 ―止血はできなったのか

 「出血がコントロールできたところもあったんですけれども、大量出血で血液が凝固する力を失っている状態でしたので、まあいろんなところから出血すると言う風に状態になっていましたので、残念ながら心拍を再開しなかった」

 ―集中治療室に入ったのか

 「集中室には入りませんでした。外科処置室のままです」

 ―現場で即死、手遅れということか

 「すでにそのかなり、大きなその怪我があったことに違いありませんので、一般的にはそういったご理解になるのかもしれませんが、我々としては心肺停止状態で、亡くなられた状態として扱っておりません」

 ―背後から襲われたようだが、傷は前?

 「一応場所が前であって、どういう方法で入ったのかは…。別方向からかもしれません。ただ傷は前にあった」

 ―手術は何人態勢で?

 「正確な数を覚えてはないんですけれども、最終的には20人以上の態勢で。始まった時も10人以上の態勢を含んでやっていました」

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