浦和、Jから警告翌日声出し監視員2・5倍増…目立った違反行為なし

◆明治安田生命J1リーグ ▽第20節 浦和2―2京都(6日・埼玉スタジアム)

 8試合が行われ、浦和はホームで京都に2―2で引き分けた。サポーターが当該試合で禁止されていた「声出し応援」を繰り返し、上限2000万円の罰金を裁定委員会に諮る方針が示されてから一夜明け、監視スタッフを通常の2・5倍に増強。厳戒態勢の中、目立った違反行為もなく再出発を切った。

 サポーターの手拍子が浦和の同点劇を呼び込んだ。MFモーベルグは前半10分にPKで先制したが、同39分のPKは失敗。後半9分、11分と約70秒間で連続失点して逆転された直後に起こったのは、割れんばかりの大拍手。同14分に背番号10がJ1史上4クラブ目となるチーム通算1500得点目の一発で追いついた。終盤は松尾、江坂と決定機が決まらず。西川は「勝たなきゃいけない試合だった」とドローを悔やんだ。

 クラブとサポーターの在り方が問われる一戦だった。声出し応援の運営検証の対象外だった5月21日の鹿島戦(埼玉)、今月2日のG大阪戦(パナスタ)で観客が応援歌を大合唱し、違反行為を連発。野々村チェアマンは5日、浦和の運営責任を問い、上限2000万円の罰金を科すことを裁定委員会に諮る方針を明かした。同様の事案が続けば、無観客試合や勝ち点はく奪の可能性もあると通達された。

 重く厳しい“警告”を受け、会場では声出しを監視するスタッフを通常の2・5倍に増やし、大型ビジョンやプラカード、SNSでルール順守が強く呼びかけられた。試合前に取材対応した浦和の立花洋一代表は「絶対に今まで起きた事象を起こさない。管理能力が問われている。強い覚悟を持って対応することを伝えていく」と語気を強めた。

 コロナ禍で観客が声を出して応援する違反行為に対し、クラブが即時退場を含めた「適時適切且つ毅然(きぜん)とした対応」を取ると、初めて具体的で厳しい対応策を発表した翌日の一戦。頻発していた応援歌の合唱やブーイングなど目立った違反は見られず、手拍子や応援旗を振って鼓舞した。西川は「本当に心強い。そういう姿勢で後押ししてくれた分、選手は責任をもって勝たなきゃいけない」。白星こそ逃したが、J屈指の「声」が響きまくる埼玉スタジアムの復活へ、再スタートを切った。(星野 浩司)

報道陣の取材に応じた浦和の立花洋一代表
報道陣の取材に応じた浦和の立花洋一代表

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×