ロッテのドラフト2位・池田来翔(らいと)内野手(22)が5日、スポーツ報知のオンラインインタビューに応じた。ルーキーイヤーの今季はキャンプから猛アピール。2月の練習試合で打率3割2分4厘をマークするなど強烈なインパクトを残し、不動の二塁手レギュラー・中村奨をおびやかす存在として期待された。ファームでは40試合に出場し2本塁打、打率2割4分8厘をマークし、23日に行われるフレッシュオールスター(長崎ビッグNスタジアム)にも選出。期待のルーキーに現在の心境や後半戦にかける思いを聞いた。(取材・構成=小田原 実穂)
―6月23日のイースタン・楽天戦(森林どり泉)で“プロ1号”などファームではここまで2本塁打。打撃の状態は。
「ウェートトレーニングの重量を上げて、数値的にも筋力量が上がってきてる。それも要因の一つかなと思うし、打撃フォームよりもキレを出すトレーニングをやってるので、そのおかげかなと」
―4月に1軍を経験。感じたことは。
「打てなくなってくると、上半身ばっかりになってしまっていた。そこは1軍、2軍の時も一緒だけど、構えから打ちに行くまで意識しないといけないのは下半身だなとすごく実感した」
―現在ファームで取り組んでいることは。
「僕は下半身のことしか基本的に言われないので。疲れて上半身だけで打ちにいってたクセが今残ってるので、とにかく下半身を使って打つことを毎日の練習で教えてもらってます」
―2月の練習試合やオープン戦で好調だった。その要因は。
「あの時は何も考えずにバット振っていたのがよかったのかなって。来たボールにがむしゃらに食らいついていたのでそれがいい形、姿になってたのかなって思います」
―オープン戦終盤では調子も落ちた。疲労も?
「そうですね。オープン戦のときは疲労マックスだった(笑い) 疲労がなかなか抜けずに体も全く動かなかったので、大学の頃とは全く違う疲労度。びっくりしたっす(笑い)」
―疲労回復のためにやっていることは。
「水風呂ですね。今まで水風呂は入らなかったけど、夏になって暑すぎて。水風呂にずっと入っていたら少しは疲れが取れたので。飲む水を持っていって水風呂して体の芯から冷やす(笑い) 夏は暑いのが本当に苦手でお風呂はお湯につからないで水風呂だけの時もあるくらい(笑い)」
―6月23日のイースタン・楽天戦(森林どり泉)で“プロ1号”、同29日の日本ハム戦(ロッテ浦和)で2号と好調。理想とする打者像は。
「打率も残せてホームランも20~30発打てるのが一番いいバッターだと思う。理想としてはやっぱり逆方向にホームランが打てて小技も出来てというのが僕の理想ですね」
―23日に長崎で行われるフレッシュオールスターに選出された。
「MVP取りたいッス。そこしか狙ってない(笑い)」
―具体的にどんなことをアピールしたい?
「他の球団の選手もいるので、まずは自分のことを知ってもらえるいいチャンス。自分が今持っている力をあの場で出せたら最高だなと思います。あとは中日のブライトくんとかヤクルトの丸山くん、巨人の秋広君とかと打撃のこととか話してみたい」
―1軍では国士舘大の2学年先輩である高部が頑張っている。
「ずっと近くでやってたし、見ていたので活躍するとうれしいし、逆に高部さんが打てないと僕も悔しい。でも高部さんがここまで頑張っているので僕も負けたくないという気持ちはあります」
―高部とはタイプも違うが池田選手自身、将来的にはどんな数字を残していきたいか。
「やっぱり1軍で3割打つバッターはすごいなと思うので打率3割というのは達成してみたい。僕自身ホームランバッターではないので、まずは長打、二塁打とかをたくさん打って、数値としては打率3割っていうのが目標ですね」
―そのために後半戦で目指すところは。
「僕の中ではとにかく1軍に上がること。1軍で結果を残すことが今の段階では一番の目標だと思うので頑張っていきたいと思います」
◆池田 来翔(いけだ・らいと) 1999年12月11日、千葉・八千代市出身。22歳。小学1年から野球を始め、八千代台小6年時にはマリーンズジュニアに選出。習志野高では甲子園出場なし。国士舘大では1年春からベンチ入りした。2021年ドラフト2位でロッテ入団。180センチ、95キロ。右投右打。年俸1200万円。