◆新日本プロレス「NEW JAPAN ROAD」大会 ▽タッグマッチ20分1本勝負 〇アーロン・ヘナーレ、グレート―O―カーン(10分38秒 アルティマ)高橋ヒロム、BUSHI●(3日、東京・後楽園ホール、観衆1200人)
この日の第3試合のタッグマッチに出場予定だった邪道が発熱症状が見られたため、急きょ欠場。試合当日のオファーで後楽園ホールに駆けつけ、アーロン・ヘナーレと組んで高橋ヒロム、BUSHI組と対戦したグレート―O―カーンが試合後、本音をぶちまけた。
ゴングと同時にリングに背を向けたO―カーンにヒロムが「O―カーン様、愚民の私とお手合わせ下さい」と懇願。これに気分を良くしたO―カーンが「ならば、靴をなめろ」と命じると、いったんは「お靴をなめさせていただきます。失礼します」と言ったヒロムがいきなり「ウソだよー!」とエルボー攻撃。O―カーンをぶっ倒して見せた。
怒りの表情でヒロムとモンゴリアンチョップを打ち合ったO―カーン。試合はジュニアの2人を相手にパワーで圧倒。最後もヘナーレがBUSHIをアルティマで下して勝利を収めた。
バックステージに「ユナイテッド・エンパイア」の大旗を持って現れたO―カーンは「今日は高級レストランでA5ランクの肉と美少女を食らう予定だったが、(新日幹部が)王宮まで来て土下座で(会場で)待っているというから来てやったぞ。愉快、愉快」と大笑い。
ここで表情を一変させると、「それにしてもFTR。よくも卑怯な手を使ってくれたな、この卑怯者。恥を知れ!恥を」と突然、絶叫。6月26日に米シカゴ・United Centerで行われたAEWと新日の合同興行「FOBIDDEN DOOR」でのROH世界タッグ&IWGPタッグ選手権3WAYマッチで、自らのタッグは敗れていないにも関わらず、ダックス・ハーウッド、キャッシュ・ウィーラーのFTR組がロッキー・ロメロ、トレント・バレッタ組に勝ったため、初防衛を目指したIWGPタッグ王座が海外流出したことに怒りを爆発させた。
「3WAYという都合のいい仕組みを利用して俺たちからベルトを奪ったつもりか? この悪党ども、恥を知れ!」と再び叫ぶと、「時期を見てすぐ取りに行ってやる。それまではベルトを大事にかわいがってやれよ」と言い残して去っていった。(中村 健吾)