宮本和知氏「全国が盛り上がる」、白井英治「山口代表の責任持って」…5日から下関「全国ボートレース甲子園」 

スポーツ報知
山口県・下関の関門橋をバックに健闘を誓い合いグータッチをする宮本氏(右)と白井(カメラ・谷口 健二)

 G2「第4回全国ボートレース甲子園」は5日から10日までの6日間、海響ドリームナイターのボートレース下関で開催される。出場するのは都道府県代表47人と施行者希望枠5人を加えた計52人。豪華メンバーが深紅の優勝旗と優勝賞金450万円をかけて激しい水上バトルを繰り広げる。誰よりも優勝に近いのが、山口県を代表して出場するSG2冠の白井英治だ。そんな白井にエールを送るのが、元巨人軍投手でスポーツ報知評論家の宮本和知氏。下関出身でボートレースファンでもある宮本氏に、白井が開催直前の胸の内を語った。

 ―白井選手は小・中学時代に野球をされていましたね?

 白井(以下、白)「宮本さんは、その時にプロ野球で活躍されていたのでヒーローでした。師匠の今村(豊)さんも8年前に宮本さんと対談されているので、今日はお会いするのを楽しみにしていました」

 宮本(以下、宮)「当時今村さんは、熱く語られていて、僕の方がエネルギーをもらった記憶があります。こちらこそよろしくお願いします」

 ―「甲子園」という響きには特別なものがあると思います。

 宮「ボートレースの世界で甲子園ですか。うれしいですね。プロ野球OBにはボートレースファンが結構いるんですよ。我々にとって甲子園というのは高校日本一を決める戦い。47都道府県の代表が甲子園球場に集まって戦う。日本全国が盛り上がるのが甲子園ですね」

 白「山口県代表の責任を持って走りたいというのはありますね。高校球児になったつもりで楽しく走りたいと思っています」

 宮「ボートで強い地区はありますか?」

 白「野球と一緒で、大阪とかやっぱり強いですね。メンバーがそろっていますし。野球が盛んな地域は、ボートの世界でも強いです」

 ―白井選手はトップレーサーとして、ボートレース界を引っ張られています。

 白「今45歳ですが、ボートレースは技術さえしっかりしていれば長く活躍できます。体が元気であれば走れるスポーツです」

 宮「負担がかかる所はありますか?」

 白「水面の振動を受けながら正座で足を開いた状態で乗っているので、膝に来る人が一番多い。それと腰ですね」

 宮「野球もそうですね。関節や腰です。腕の力はどうなんですか」

 白「ターンもある程度筋力があれば。女性のトップレーサーがいるように、そこまで必要ではないかもしれない」

 宮「最近は女子選手の活躍もすごいですね。遠藤選手がSGで勝ったりと。今回も5人の女子選手が出場されるみたいで楽しみです」

 ―体重管理は大変ですか?

 白「今はフライング休み(対談時)で59キロくらいですが、約10日間かけて5キロ落としていきます。54キロくらいで前検日に入り、初日のレースまでに整えていきます」

 宮「ボクサーみたいですね」

 白「その感覚はあります」

 宮「減量の方法は?」

 白「とにかく汗をかくことです。好きなゴルフの時に歩いたり、釣りに行ったりと。普段はお酒を飲みますが、調整期間は飲みません」

 宮「僕と趣味がすごく似ています。ゴルフもだし、釣りも大好き。だからすごく分かります。お酒も量はそんなに飲めないけど嫌いじゃなくて。毎日ちょっと飲む。量は飲まれそうですね」

 白「好きなんですよ。ビールから始まって、もうなんでも。周りの方に合わせながら」

 宮「昭和の野球選手っぽく見えてきた(笑い)。いいですねえ。すごくいい。オンオフはスポーツ選手として大事なことです」

 ―今年の目標は何ですか?

 白「年末のグランプリに出場することです」

 宮「甲子園は、そこに向けてホップステップという感じですかね」

 白「まさにそうです。フライング休み明けを地元で迎えられますし。甲子園は年に1回のお祭りみたいな部分があるので、ここでしっかり結果を残したい」

 宮「プロの選手というのは、毎試合一生懸命やっています」

 白「他のスポーツと違ってお金がかかっていますので、4着でも3着になろうとか、6着を走っていても5着を狙って一生懸命走る姿を見せなければならない。一走一走、最後まで3周しっかり走り切ることを自分の中で大切にしています」

 宮「師匠の今村さんからは、何を一番教わりましたか?」

 白「生き方ですね。人生そのものを教えてくれた方です。人とのつきあい方や記者さんへの対応だったりと。今村さんからの教えを後輩たちにつなげていかなければと思っています」

 宮「以前対談した今村さんは、すごく人を大事にする方だと感じました。人をひきつける人というのは、人を大事にするんですよね。いま白井選手と話していると、今村さんと同じ空気を感じるんですよ」

 白「今回、宮本さんと対談させていただいて、気持ちが入ってきました」

 宮「いま白井さん、勝負師の目をされていましたよ」

 白「この対談でスイッチが入りました。優勝したいという気持ちがわいてきました」

 宮「長州魂を持って、全国制覇を目指して戦ってもらいたいと思います。素晴らしい走りを期待しています」

 白「頑張ります」

(構成・尾本 恭健)

 ◆宮本 和知(みやもと・かずとも)1964年2月13日、山口県下関市生まれ。58歳。下関工から川崎製鉄水島に進み、84年ロス五輪で金メダル。同年ドラフト3位で巨人入団。通算66勝62敗4セーブ、防御率3.60。97年引退。2019年は巨人投手総合コーチ。20年から投手チーフコーチ。現在は巨人球団社長付アドバイザー、女子野球アドバイザー。左投左打。

 ◆白井 英治(しらい・えいじ)1976年10月15日、山口県美祢(みね)市生まれ。45歳。山口支部。80期生として97年5月に下関でデビュー。初1着は同年6月宮島。初優勝は99年蒲郡。G1の優勝は通算12回。2014年若松のメモリアルでSG初優勝。18年に徳山で開催されたグランドチャンピオンで地元SG優勝を果たした。生涯獲得賞金は17億1808万3713円。173センチ、55キロ。

◆全国ボートレース甲子園 グレードはG2で優勝賞金は450万円。今年が4回目で、昨年のまるがめに続きナイターでの開催となる。中国地区での開催は初めて。優勝すれば来年の「SGクラシック」の出場権が得られる。出場するのは都道府県代表47人(和歌山は該当者なしで、代わりに近畿地区勝率上位の馬場貴也が出場)と施行者希望枠5人を加えた計52人。出身地によって出場選手が選ばれる大会はこの甲子園だけ。

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