第100回箱根駅伝予選会は全国の大学が参加可能に 関西トップの大経大が苦戦覚悟でチャレンジ

スポーツ報知
予選会で力走する各大学の選手たち

 2023年秋に東京・立川市で開催される第100回箱根駅伝予選会の参加資格が従来の「関東学生陸上競技連盟男子登録者」から「日本学生陸上競技連合男子登録者」に広がり、全国の大学が予選会への参加が可能になったことを受けて、今年の全日本大学駅伝関西地区選考会(6月19日)をトップ通過した大経大の青木基泰監督(63)は1日、挑戦の意思を示した。「大変、ありがたいこと。個人的にはチャレンジしたい」と歓迎した。

 23年秋の予選会を突破した場合、24年1月2、3日に行われる第100回箱根駅伝本戦の出場権を獲得できる。しかし、関東勢以外にとってハードルは高い。昨年の全日本大学駅伝で出場15校の関東勢が15位まで占めるなど関東勢とその他の地区の大学は力の差が大きい。一斉スタートのハーフマラソン(21・0975キロ)で上位10名の合計タイムで出場権を争う予選会では、なおさら力の差は広がると見られる。青木監督は「ハーフマラソンを走り切れる選手を15、16人そろえないといけない。時間的にも厳しい。関西のどこの大学さんもそうだと思うが、100%に近い確率で(予選通過は)厳しい」と冷静に分析し、苦戦を覚悟している。

 青木監督は、10月上旬の出雲駅伝から10月中旬予定の箱根駅伝予選会、11月上旬の全日本大学駅伝、11月中旬の関西学生駅伝と過密日程になることも危惧した。

 1994年の全日本大学駅伝で7位などの実績がある広島経大の尾方剛監督(49)は「学生や大学の考えを聞きますが、私としては箱根駅伝予選会に参加することの意義を感じません」と冷静に話した。尾方監督は山梨学院大2年時の1994年箱根駅伝で10区に出場。優勝のゴールテープを切り、自身も区間賞を獲得した。箱根駅伝の厳しさと華やかさの両方を知り尽くしている尾方監督は「広島経大は箱根駅伝を目指した強化をしていません。関東勢以外の大学が箱根駅伝を目標とした強化をすることは難しいと思います」と持論を明かした。

 東北地区のある大学のスポーツ部門を統括する関係者は「全国の大学が予選会に参加できるのが100回大会だけなのか、101回大会以降も続くのか、ということで大学の取り組みは全く変わってきます」と話す。箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は101回大会以降の開催方法については今後、検討を重ねていく、としている。「100回大会だけなら本戦の出場の可能性はないので、強化のしようがありません。予選会を突破するには10年はかかりますよ」と同関係者は力説した。

 予選会の出場にも条件があり、昨年と同様の場合、登録選手全員が1万メートル34分以内の公認記録が必要となる。大経大のほか、昨年の全日本大学駅伝で関東勢以外で最上位の16位となった関学大、同2番目で17位の皇学館大、同3番目で18位の立命大などは予選会に参戦することが見込まれるが、全国の多くの大学は現実を踏まえて挑戦の可否を慎重に検討している。

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