J2横浜FCのFW小川航基インタビュー第2回 「磐田ではずっときつかった」J2得点ランク1位の苦悩とは

スポーツ報知
横浜FC小川

 J2横浜FCのFW小川航基インタビュー第2回。神奈川・桐光学園から磐田に入団。昨季まで在籍するも大きな結果は出せず、エース候補として期待された東京五輪出場もならなかった。J2得点ランクトップのストライカーの苦悩に迫った(取材・構成 山田 豊)

―昨年はJ2磐田で24試合で1得点。チームはJ1昇格したが貢献できなかった。

「出場時間はずっと5分とかで…(昨季J2得点王の)FWルキアン(現福岡)があれだけ点を取っていたから仕方ない面もある…でもそう思うところも悔しかった」

―磐田ではエース候補と期待されながらなかなか結果が出せなかった。いつがきつかった?

「うーん。いつだろう…でもずっときつかったなあ。思い返すと磐田で先発として出られたのは(スペイン人の)フベロ監督のときだけ。(19年夏から期限付き移籍した)水戸から帰ってきて20年にようやく、というところで取り切れず9ゴール。それでも足りないなという印象だった」

―磐田の時はサポーターなどから厳しい声もあった。

「ジュビロで輝けなかったのは自分自身が悪い。ただ1、2試合だけではなくずっと使ってくれたら結果を出せると思っていた。使いたいと(監督に)思わせられなかったのは自分の実力不足」

―でも、移籍したら。

「水戸でも7得点。磐田以外で点取るよなと思われてる。『なんでだろう』と思っているけど使ってくれたら点は取れることを証明した。もちろん磐田には感謝している。若いうちにケガもあって試合にも使われずにメンバー外練習をしていた。あの期間で『いつか輝くときが来る』と思って、我慢して、実力を高めようと地道に取り組んでいた。本当は磐田では活躍したかったんだけど」

―東京五輪出場組はフル代表でも活躍している。五輪に出なかった悔しさは?

「五輪は終わったのでいまは何も思わない。東京五輪を目標にはしていたけどあくまでも、ただの通過点。通過しなくても上には行ける。当時は悔しかったけど、選ばれないからどうこうはない。大事なのはフル代表に入ってW杯に出ること。五輪を経由したかどうかは関係ない。将来的にW杯に出場して点を決めることが夢。東京世代に追いつく。そしてまた一緒にフル代表でプレーしたい」

―まずはJ1に昇格し、J1で結果を出すことが目標?

「プロ入りしてからビジョンをもっていたが全然うまくいってない。こんなにも結果が出ないとは思ってなかった。でもようやく少しずつ結果が出てきた。今はチームがひとつになっているので点をとってJ1に上げたい気持ちは大きい」

―昨夏まで同僚だった後輩のシュツットガルトDF伊藤洋輝が日本代表デビューした。

「寮にも住んでて仲良くしていた。ずっと見ていた。寮の部屋も前だった。メンバー外練習も一緒にやっていたので思うところがめちゃくちゃある。ああいう風にポンポンとステップアップしているのは本当にすごいと思う。でも一気にいけるときにはいけることがわかって、ありがたい存在。いまはモチベーションになっている」

―2日の古巣・水戸戦(ケーズデンキスタジアム)から7月の試合が始まる。今後に向けて。

「いまは一番試合に出続けている。一番充実しているともいえる。点を取り始めたけど、取れないときは取れないので一喜一憂しないことが大事。良い意味で深く考えないようにしたい。気づいたら点が取れてたというのがきれいなスタンス」

―目標の得点数は?

「数字はないけど、取れるだけ取りたい。その中でJ2得点王はとりたい。数字は伸ばして横浜FCをJ1に上げられたらいい」(おわり)

 ◇小川 航基(おがわ・こうき)1997年8月8日、横浜市生まれ。桐光学園からJ1磐田入り。19年夏にはJ2水戸へ期限付き移籍。今季から横浜FC入り。同年12月の東アジアE―1選手権・香港戦でハットトリックで日本代表デビュー。FW。憧れは神戸FW大迫勇也。利き足は右。186センチ、78キロ。血液型O。既婚

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