鹿島・上田綺世ベルギー1部サークル・ブリュージュ移籍合意「タイミングを逃しちゃいけない」

鹿島・上田綺世
鹿島・上田綺世

 鹿島は1日、日本代表FW上田綺世(あやせ、23)がベルギー1部のサークル・ブリュージュへ完全移籍することで、クラブ間合意に達したと発表した。2日に離日し、当地でメディカルチェックを受けた後、正式契約を結ぶ見通し。この日、オンラインで会見した上田は、カタールW杯メンバー入りへ向けた環境変化によるリスクよりも、選手としての成長を選んだことを明かした。

 上田は晴れ晴れとしていた。「年齢的(23歳)にも世界的に見れば若くない。挑戦するタイミングを逃しちゃいけないなというのが一番大きなところ。悩みましたが、今しかないなという決断です」。Jリーグで2位につける鹿島のタイトル獲得。エースの座。今季10得点で首位に立つ得点王の座。「成長のため」とそれら全てを捨て、移籍を決めた。

 サークル・ブリュージュからは移籍金(1~2億円)の満額を支払うとともに、1トップの構想を伝えられている。複数の欧州クラブから獲得の打診を受けた中で「自分への熱をすごく感じた。そういうクラブでプレーしたい」と選んだ。移籍には出場機会減のリスクがつきものでW杯メンバー生き残りへの影響も懸念されるが「マイナスな部分はない」と断言した。

 現状、森保ジャパンの主力は海外組。「海外の高い強度でやっている選手に出場機会が与えられる。それは自然」と考える。そして「(Jで)20点取って得点王になったとしてもW杯に出られる(保証がある)わけではない」ことも事実。結果「移籍して試合に出られなくて、W杯に出られないのであれば(鹿島に)残っても出られない」と感じているからだ。

 過去に同じ決断をしたFWがいる。ブラジルW杯が半年後に迫った14年1月、鹿島(当時)からドイツ2部1860ミュンヘンに移籍したFW大迫勇也は、出場機会を心配する周囲の反対を押し切って渡欧。同じ23歳だった。ドイツで得点にこだわり、同W杯では1トップのポジションを勝ち取った。「挑戦になる。成長率は自分次第で、そこは楽しみにしています」と上田。欧州でその決定力に磨きをかける。(内田 知宏)

 ◆綺世に聞く

 ―鹿島に入って4年。

 「素晴らしいクラブ、スタッフ、選手、サポーターに囲まれて、すごく充実したプロ生活になった。成長率もかなり高かった。声出しができない中でも、足を運んでくれたサポーターがいて、伝統を受け継ぐ先輩たちがいて、そういう中でプレーできたからこそ、今の自分がある」

 ―語学の勉強は。

 「語学は勉強しながら。ただ、やるのはピッチ。言葉以外でも表現したいし、ジェスチャー、結果、プレー、インパクトも大事。いろんな形で体現できたらいい」

 ―鹿島の同僚へ。

 「残る選手は『僕がいなくなったから』と言われるのが一番嫌だと思う。僕としてはちょっとくらいはそう思われても良いですが(笑い)。タイトルは取ってほしいので、いなくなっても全然大丈夫という姿を見せてほしい」

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×