J1湘南MF池田昌生のインタビュー第2回。リーグ戦で先発をつかむと2ゴールを挙げるなど降格圏脱出に貢献した。同い年で仲のいい得点ランク2位タイのFW町野修斗とともに活躍する男が7月2日の名古屋戦(レモンS)からの反撃を誓った。(取材・構成 山田 豊)
―昨季は18試合で無得点。今季にかける思いは?
「昨年より活躍したい、去年よりもっと上に行きたい、チームを勝たせたい気持ちが強い。いまは責任感がある」
―今季は開幕から8戦勝ちなし。最下位に沈むなど低迷した。
「低迷時も雰囲気は悪くないけど、良くもなかった。ベンチ外の時みていてもやっぱりみんなが自信がないというかボールを受けたがらない。前向きなプレーが少なく消極的だった。僕が出たらアグレッシブなプレーや反骨心をみせたい」
―得点ランク2位タイの町野選手とは同い年で、仲が良い。
「同い年で一番仲良し。夕ご飯に行くことが多いし本当に刺激してくれる仲間。サッカーのプレーを、ピッチ外で話すことはないけど町野のプレーを理解している。基本的に前を向いたらFWみるようにしている」
―湘南は若手が台頭して活躍する
「湘南は若手が出ているイメージがあるし、競争もある。若手でも出られていない選手もいる。毎日気が抜けない。いい相乗効果でいい流れがきている。試合に出続けるよう継続したい」
―山口智監督の指導は?「戦術的な部分は細かいし繊細。『お前らの好きな攻撃をするためには守備が大事』と言われる。攻撃の時間を長くするため、とられたときにどうするかを大事にしている。攻撃より守備が細かい。守備をしないと試合に出られない」
―東山高の先輩である日本代表FW鎌田大地選手(フランクフルト)との関係は?
「中3で東山高に練習参加したときに高3で主将だった。そのときプロへ行くのが決まっていて、初めてプロ行く人をみて、僕も高卒でプロに行かないといけないと思った。いろいろなところで鎌田さんの憧れていると言われるけど、そうではない。プレーのタイプが少し違う。ただ強く影響を受けた人なので感謝している」
―会ったりはする?
「年始の『蹴り始め』にたまにくるのでそのときに挨拶するくらい。僕のことを知っているかはわからない」
―湘南での生活は?
「海は近くて、オフには江ノ島のカフェにいったり。甘い物は好きだけどオフの時くらいしか食べられないのでそういうときに少しだけ食べる。あと鎌倉やサウナもいきます」
―今後の意気込みを。
「後半戦が始まったばかりなので自分がチームの中心になって欠かせないような、上に引き上げる存在になりたい。つねに自分と向き合うことが大事」
―現在は15位。まずは残留争いを抜け出すこと?
「最後の2、3試合でひりついた試合をしたくない。残り2、3試合残して残留を決めたい。7月からダッシュできたらいい」
(おわり)
◇池田 昌生(いけだ・まさき)1999年7月8日、大阪府生まれ。C大阪の下部組織から京都・東山高。J3福島でプロ入りし昨季からJ1湘南加入。MF。利き足は右。177センチ、71キロ。血液型B。独身。