箱根駅伝、史上初の全国から予選会参加OK 24年の100回大会に60年ぶり関東以外の大学チームが出場へ

スポーツ報知
昨年の予選会で力走する関東学連所属の選手たち

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は30日、2023年秋に東京・立川市で開催される第100回箱根駅伝予選会の参加資格を、従来の「関東学生陸上競技連盟男子登録者」から「日本学生陸上競技連合男子登録者」に広げると発表した。全国の大学が予選会への参加が可能になり、難関を突破した場合、24年1月2、3日に行われる第100回箱根駅伝の出場権を獲得する。全国から箱根への挑戦が始まる。

 新春の風物詩、箱根駅伝が記念の第100回大会で新たな試みに取り組む。

 関東学連はこの日、最高議決機関の代表委員総会を開き、第100回大会の予選会の開催方法を決定。選考方法は従来通りで、一斉スタートのハーフマラソン(21・0975キロ)に各校12人以内が出走し、上位10人の合計タイムで出場権を争う。注目は参加資格。「日本学生陸上競技連合男子登録者で、本予選会並びに箱根駅伝本大会の出場回数が通算4回未満である者(選手)に限る」とした。

 これまで「関東学生陸上競技連盟男子登録者」とされていたが、全国の学生ランナーが箱根駅伝を目指すことが可能になった。全国から参加者を募るのは、長い歴史の中で初めて。2016年に青葉昌幸名誉会長(80)はスポーツ報知の取材に「第100回大会の予選会には全国の大学が参加できれば、という提言をしている」と話しており、関東学連は6年以上をかけて入念に準備していた。

 参加資格を関東から全国に広げた意義について関東学連関係者は「原点」というキーワードを挙げた。

 箱根駅伝は1920年に金栗四三氏を中心に創設された。第1回大会の参加は東京高等師範学校(現筑波大)、明大、早大、慶大の4校。「当時、関東というくくりはなかった。『世界で通用する選手を育成する』という金栗先生の理念は関東の学生に対してだけではありません。第100回大会では、その原点に戻りましょう、ということです」と関係者は説明した。

 箱根駅伝は、関東学連所属校のみの参加ながら全国大会の出雲駅伝(33回開催)、全日本(同53回)よりも歴史が古く、「学生3大駅伝」の中心的存在としてリード。1955年大会から1月2、3日開催が定着。87年から日本テレビで完全生中継となり、10区間を2日間かけて争う、そのドラマ性などが年々注目を集め、21年には2日間の平均視聴率は歴代1位の32・3%を記録(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。学生スポーツ屈指の人気を博してきた。

 今年の第98回箱根駅伝を総合新記録で制し、2年ぶり6度目の優勝を飾った青学大の原晋監督(55)は「素晴らしい取り組み」と歓迎した。2004年に就任した原監督は4度も予選会で敗退した経験を持ち、その厳しさを身を持って知っている。「私は今、なお一番うれしくて思い出に残っている胴上げは08年の予選会を突破して青学大として33年ぶり、私としては初めての箱根駅伝出場を決めた時です」とも語った。

 第100回大会では予選会で敗退した大学の選手による連合チームは編成されない。第101回大会以降の予選会の開催方法は今後、検討を重ねるという。箱根駅伝はその理念を礎として、今季の第99回大会を経て、第100回、さらに第200回、第300回とタスキをつないでいく。

 ◆箱根駅伝を走った関東勢以外のランナー 単独校としては、関大が特別参加枠で1928年に初めて出場し、出場10校中9位となった。31年(10校中8位)、32年(9校中8位)にも出場。1964年の第40回大会には立命大(11位・出場17校)、福岡大(13位・同)が特別参加した。また、第80回記念大会の2004年には「日本学連選抜」がオープン参加。徳山大、京産大、立命大、岡山大、北海道教育大旭川校から7選手が出場し、20チーム中6位相当と健闘した。

 ◆第100回箱根駅伝「記念ロゴ」を発表

 関東学連は30日、第100回箱根駅伝(24年1月2、3日)に向けて制作した「記念ロゴ」を発表した。「100」の数字に日の丸やタスキをイメージするデザインとなっている。

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