祝 本社ビルの両国移転第3弾 少し離れた場所で老舗の味に感激

スポーツ報知
「山利喜」の煮込みで猛暑を吹き飛ばせ

 少し両国から離れてみませんか。という訳で東京・森下をウォーキング。両国のシンボルでもあるビッグサイズの洋服店「ライオン堂」から清澄通りを門前仲町方面に向かって徒歩7分弱。森下は食通がうなるグルメタウンでもある。

 ハンバーグの名店「モンブラン」は下町の男たちの胃袋を喜ばせてきた。森下店はしばらく休養していたが、2020年6月に営業を再開。地域に合わせたハンバーグを提供してくれることで有名だ。

 例えばチーズソースがかかればオランダ風、デミグラスソースはフランス風、ピリ辛トマトソースはメキシコ風、おろしオニオンの特製醤油(しょうゆ)は和風といったところか。好みのハンバーグとビーフカレーをセットで注文することができるのもうれしい。

 馬肉鍋の名店「桜なべ みの家本店」は「小津安二郎美食三昧関東編」にも紹介されたほどの人気店。創業は1897年(明治30年)という老舗(しにせ)でもある。材木店が多く集まっていた近隣の木場から取り寄せた良質な木材を使っ店構えも風格がある。

 今回、お邪魔したのは煮込みの名店「山利喜」である。森下というより東京の“煮込み界”を引っ張るフロントランナー。「山利喜」の煮込みを手頃に味わえるなんて。東京に生まれて本当に良かったと思う。

 比較的、空席のある午後5時に入店。カウンターに席をもらい、最初に梅干し入りの酎ハイ、そして名物の玉子入りの煮込みとガーリックトーストを注文した。煮込みはシロ(小腸)とギアラ(第4胃)の強力布陣で、甘さ控えめの味噌味がバックアップしている。

 熱々のとろける食感が猛暑を吹き飛ばしてくれる。口の中の脂は梅干し入りの酎ハイがきれいに流してくれる。最後に残った汁をガーリックトーストですくって完結。王道の味に感激を隠すことはできなかった。大好きな加山雄三さんなら「ボカ~、幸せだな~」と歌っていたかもしれない。

 ◇山利喜 初代の山田利喜造が店を構えたのは関東大震災の復興間もない1925年(大正14年)だった。利喜造は45年の東京大空襲で命を落としてしまうが、長男・要一が再開。「煮込み」と「やきとん」が大人気となった。フランス料理出身の三代目・廣久は既存の「煮込み」や「やきとん」に加えフランス料理の要素を盛り込んでメニューを開発した。店舗情報はホームページを参照。

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