J2いわてグルージャ盛岡 「ごみゼロプロジェクト」でソーシャルチャレンジャー賞受賞

スポーツ報知
スタジアムグルメは循環型食器の「edish」で提供

 J2いわてグルージャ盛岡の「ごみゼロプロジェクト」が注目を集めている。ホームゲームのスタジアムグルメ店舗で循環型食器の「edish」を使用。ごみを堆肥化して収穫した米を岩手県内の子ども食堂に寄付している。Jリーグが推進する社会連携活動「シャレン!AWARDS」で、5月にソーシャルチャレンジャー賞を受賞した取り組みに迫った。

(取材・構成=岩崎 敦)

 今季J2に昇格したばかりの岩手で、全Jクラブの手本となるような取り組みが成果を挙げている。岩手の営業1課課長でホームタウン担当の福田一臣さんによると、J3だった昨年夏ごろからプロジェクトが始まったという。

 「スタジアムでは1試合開催するごとに軽トラック4台分のごみがでていました。J3でコロナの入場制限がある中で、これだけの量。どうにかして減らしたいと考えているときに(総合商社の)丸紅さんが循環型食器を開発したことを聞きました」

 クラブがスタジアムグルメの店舗に「edish」という食器を配布し、昨夏の試合から試験的に運用を開始。皿、ボウル、弁当箱など様々な形があり、食べ終わった食器は専用のごみ箱「エコステーション」に入れて洗浄。牛のふん尿やもみ殻にまぜることで堆肥になる。

 「Jで初めての試みでしたが、サポーターの方々がごみの仕分けなど色々と協力してくれました。今季はJ2に上がって来場者も増えているので効果も上がっています」

 堆肥は農業生産法人有限会社の「うしちゃんファーム」が受け入れ。以前からクラブが行っていた「グルージャ米プロジェクト」と合体して、米作りに活用した。収穫した米は子ども食堂へ寄付している。

 「ごみ、米、子ども食堂は全て別々で活動していたものでした。ごみ問題が進んだことで全てがつながって、1つの循環ができたのです」

 ごみの量は当初の3分の1に激減。「シャレン!AWARDS」の受賞で他クラブへも影響が広がった。Jリーグの高田春奈理事から「このモデルをJのスタンダードにしていきたい」と絶賛され、J3松本は丸紅や松本市と会議を行う予定だという。岩手は松本の「スタジアムトイレに生理用品の設置」プロジェクトを採用し、県内を中心に展開するドラッグストアの薬王堂が協力。今月からスタジアムに女性生理用品を設置した。

 「Jリーグは全国の58クラブが地域と密着しています。試合に勝つことも大事ですが、地域活動を続けることも同じように重要。『シャレン!』の会議にはプロ野球やBリーグのチームも参加しているので、色々な取り組みが広がってもらえるとうれしいですね」

 ◆シャレン!(社会連携活動) 社会課題や共通のテーマ(教育、まちづくり、健康、世代間交流など)に対して、Jクラブが地域の団体、自治体、学校などと連携して取り組む活動。今年度の「シャレン!AWARDS」では岩手のほか琉球の「県産品&子ども応援プロジェクト」がソーシャルチャレンジャー賞に。松本と神戸がパブリック賞、富山と鳥取がメディア賞を受賞した。

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