鹿島・上田綺世、ベルギー移籍へ 過去に植田直通も所属「サークル・ブリュージュ」欧州経由11月W杯へ

スポーツ報知
5月の磐田戦でゴールを決め喜ぶ鹿島の上田綺世

 J1鹿島の日本代表FW上田綺世(あやせ、23)がベルギー1部サークル・ブリュージュに移籍することが28日、濃厚になった。この日までに鹿島に獲得の正式オファーが届いた。サークル・ブリュージュは、鹿島との契約解除に必要な移籍金(推定1~2億円)の満額を支払う内容で、条件面の障害はない。上田本人も海外挑戦を目標に据えており、成立する可能性は高い。国内屈指の点取り屋が、新天地から11月開幕のカタールW杯メンバー入りを目指す。

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 カタールW杯の日本代表候補、FW上田が今夏、ベルギー1部サークル・ブリュージュで海外初挑戦する可能性が高まった。関係者の話を総合すると、サークル・ブリュージュから6月上旬までに、1トップ起用の構想ととともに、獲得の意思を伝えられていたという。身長182センチで、海外から見れば体格で劣る日本人FWが、1トップ起用を示されることは異例。鹿島に届けられた満額の移籍金を支払う正式オファーと併せ、高い評価と期待が寄せられている。

 上田は2019年7月、法大サッカー部を途中退部し、鹿島とプロ契約を結んだ。体の強さ、動き出しを武器に1年目からJ1で13試合4得点。日本代表としては同年6月の南米選手権で初招集され、昨年の東京五輪代表にも選出された。プロ4年目の今季は、18節終了時点で10得点を記録し、J1得点ランクでトップに立つ。着実に成長を遂げたストライカーへの注目は、欧州でも高まっていた。

 26枠のW杯メンバー入りへの足掛かりになる。上田は6月の代表4連戦で出場1試合無得点に終わり、「当落線上」を脱することはできなかった。ただ、センターFW戦線は混とんとしており、軸を担うFW大迫勇也(神戸)はコンディション不良。2番手以降も定まっていない。欧州5大リーグへの登竜門と言われるベルギー1部で結果を残すことができれば、W杯メンバー入り、その先のポジション奪取まで見えてくる。

 18年には、同じく鹿島からDF植田直通が同クラブに移籍し、その後、フランス1部(当時)ニームにステップアップした。サークル・ブリュージュは、フランス1部モナコとも結びつきが強く、活躍次第では上位リーグへの移籍が見込めるクラブ。鹿島は上田本人の意思を尊重する方針だ。ベルギー1部の開幕は7月下旬。J屈指の点取り屋の海外挑戦が、刻一刻と近づいてきている。

 ◆上田 綺世(うえだ・あやせ)1998年8月28日、水戸市生まれ。23歳。鹿島ジュニアユースノルテ、鹿島学園高を経て2017年に法大入学。大学生ストライカーとして、19年6月の南米選手権でA代表デビュー。同年7月に法大サッカー部を退部して、鹿島とプロ契約を結んだ。生まれた日に大洪水に見舞われ「綺麗な世界」を願う父親に命名された。J1通算86試合38得点。日本代表通算9試合無得点。182センチ、76キロ。右利き。

 ◆サークル・ブリュージュ 1899年創立。ベルギー北西部のブリュージュに本拠を置く。ホームスタジアムはヤン・ブレイデルスタディオン(2万9042人収容)。チームカラーは緑。主な獲得タイトルはリーグ優勝3回(1910~11年、26~27年、29~30年)、リーグ杯2回(26~27年、84~85年)。過去に元デンマーク代表DFで同国代表元監督のオルセン氏、元アイスランド代表FWグジョンセン氏らが所属。

 ◆おことわり 「セルクル・ブリュージュ」の表記は29日付から「サークル・ブリュージュ」にします。

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